「ピッチクロック」ルール違反者第1号はカブスのストローマン 不名誉な記録も開幕戦勝ち投手に

[ 2023年3月31日 09:17 ]

カブスのマーカス・ストローマン投手(AP)
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 メジャー史上初のピッチクロックルールの違反者として、カブスのマーカス・ストローマン投手(31)が名を刻まれることになった。

 ブルワーズ戦の3回無死走者2塁。打者は1番クリスチャン・イエリチ。1―2カウントで、ストローマンは二塁走者の方を見るなどして、20秒のタイマーが「0」になるまでにモーションに入れなかった。ロン・カルパ球審がボールを宣告、2―2となり、その後イエリチは四球を選んだ。イエリチは「1―2から2―2になるのはとても大きい。シーズンが進めばこういう違反は減ると思うが、今日はうちにとって有利に働いた」と振り返る。

 ストローマンはこの後、2番ジェシー・ウォーカーを空振り三振、パスボールで2、3塁のあと、3番ウィリー・アダメズを四球で満塁のピンチ。しかしながら4番ロウディ・テレスを82・9マイルの低めスラーブで二ゴロ併殺に仕留め、ピンチを切り抜けた。ストローマンは6回90球を投げ、3安打3四球無失点、8奪三振の好投でチームを4-0の勝利に導き、今季1勝目。史上初の違反者となったが、貴重な開幕勝利を手にした。試合時間もピッチクロック効果で2時間21分と短かった。

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2023年3月31日のニュース