阪神・岡田監督 難敵DeNA・三浦監督を“ほめ殺し”「この2、3年で一番力を付けてる」

[ 2023年3月31日 07:00 ]

<阪神・DeNA 監督会見> 岡田監督(左)の前を恐縮しながら通る三浦監督(撮影・大森 寛明)
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 阪神の岡田彰布監督(65)がきょう31日、中日と戦った08年10月20日のクライマックスシリーズ第1ステージ第3戦以来、5275日ぶりにタテジマのユニホームに身を包んで公式戦の指揮を執る。開幕戦を「143分の1よ」としつつ「楽しみ」と意気込んだ指揮官は開幕前日の30日、DeNA・三浦監督との共同会見に臨み、昨季9勝16敗と大きく負け越した相手を“ほめ殺し”にした。

 これも、作戦のうちか。岡田監督が開幕カードの相手をほめ倒した。テレビの共同会見では、三浦監督の真横で「今年解説をしていたら優勝はDeNAにしていた。本当の話」と優勝予想を展開。意表を突かれたか、岡田監督の後援会メンバーだった父を持つ三浦監督もタジタジだった。

 会見後のペン記者取材でも「この2、3年で一番力を付けてるのはDeNAやで」と持ち上げる。その上で、「まあ(順位予想は)外れるからな。ずーっと俺も外れとったんよ」と、オチをつけて周囲を笑わせるところが岡田流。過去の予想も、今季の自軍が評論家から多くの1位票を集めていることも、フタを開けてみないと分からないと言いたいのだ。

 何が起こるか分からないのが野球であり、シーズンの戦いだ。予測不能の代表例に挙げたのが、今年と同じ相手、球場で戦った08年開幕第3戦の4回だ。「赤星、平野のダブルスチールやろ。ノーサインよ」。選手主導の作戦で波に乗ったチームは開幕3連勝を果たした。結果的に2位に終わったものの、序盤は独走態勢を築いた。

 過去8年の監督経験から、予想を上回るプレーこそが、勢いを生むと熟知する。開幕戦を「143分の1」と位置付けつつも、主力の大半が伸びしろある20代とあって、「ゲームの中でどういうことが起こるかわからへんからな。すごいことが起きるかもわからへんやんか。不安もあるけど、どういうスタートを切ってくれるか、楽しみの方が大きい」と65歳は胸の高ぶりを隠さなかった。

 シーズンのキーマンには、新戦力のノイジーと森下の右打者2人を指名した。143試合を戦い終えた後に描く未来は、ただ一つ。「終わった時にアレになっているように。それだけ」。岡田阪神の戦いが、いよいよ始まる。(倉世古 洋平)

 ▼DeNA・三浦監督(父が岡田監督の後援会メンバーだった縁があり)子供の頃から親交がある。試合になれば関係ない。チームの監督として戦っていきます。

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