【阪神・岡田監督語録】終盤が長かった「パッと見たらケラーやったから、そら、去年のことがよぎるやろ」

[ 2023年3月31日 23:15 ]

セ・リーグ   阪神6―3DeNA ( 2023年3月31日    京セラD )

<神・D>8回、宮崎に2点適時打を浴びて肩を落とすK・ケラー(撮影・北條 貴史)
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 阪神の岡田監督が08年以来、15年ぶり勝利を挙げた。無失点の青柳を6回途中でスイッチ。終盤は追い上げられながらも、ランエンドヒットでチャンスを拡大し、青柳のセーフティスクイズや2本の犠飛で効果的に得点を積み上げた。

 試合後の報道陣とのやりとりは以下の通り。

 <テレビ・インタビュー>

 ―湯浅は満塁でソトをよく抑えた。

 「3点差あって。(8回の小幡の適時打)あの1点で楽にしたと思ったんだけど。まあ、こんなもんでしょう、開幕ね。(湯浅)本人も抑えないといけないという重圧はあると思うし。みんなで持ってきてくれた9回なんで。内容は抜きにして0点で抑えたのはよかったんじゃないかな」

 ―15年ぶりシーズンで迎えた開幕白星の感想は?

 「点は取れたし、序盤はすごくよかった。青柳は7回までいけるんかと思ったけど、序盤から飛ばしていたからね。まあ、なんとか岩崎が1点で抑えてくれて。あとの3イニングはちょっと長かったけど、まあ開幕でね。去年は、あんまり関係ないんだけど、いやな感じがしたんよ。去年の見てたからね。俺は全然去年は関係ないんだけど。そういうシーンが頭をよぎったね」

 ―開幕投手の青柳ですが、序盤は守備でもいいプレーがあった。

 「アウトにするボールをアウトにしよう。それを基本的なことにしてずっとやってきたので、今日は本当にいいプレーがあったと思いますね」

 ―こだわりの二遊間、まず中野がいいプレー。

 「そうですね」。

 ―小幡のダイビングキャッチも4回にあった。

 「あれもね、先頭だったので、大きいですね」

 ―石田を攻略した。2回は大山と佐藤の安打から得点に。

 「去年のことを言ったらダメだけど、相当、DeNAの左ピッチャーに抑えられているデータがあったけど、そういうのは抜きにして、今年は今年ということで。開幕というのは、ヒット1本出るまではやってみないとわからない重圧があるので、打ってもらわないとダメな2人に、早いうちにヒットが出たのでだいぶ楽になりましたね」

 ―板山がいいプレーをした。

 「あーそうですねー……代えてたんやね、あれね。なんで代えてたんやろ。まあ良かったですね。はい」

 ―8回の1点の取り方が絶妙だった。

 「梅野の当たりも微妙だったけど、8番の小幡が3本打ったし、そのへんは、本当は2点差でも大丈夫なんだけど、あの1点というのは、やっぱりすごく楽にしたんじゃないかな。(湯浅の)最後のフォアボール3つ出しても3点というのはだいぶ違ったよね」

 ―岩崎、浜地、Kケラー、湯浅を登板させられた。

 「開幕のプレッシャーを抜きにしても、ボールは高いし甘いしっていうのは、おーん、そのへんはだいぶ修正しないといけないところもあるかも分からないね」

 ―勝利の感想を。

 「143分の1だけど、負けるよりも当然まず1つ貯金1つ作った方がいいに限ってるし、とにかく先発6人投げるまでは開幕のつもりで。選手も何とか先発に白星つけられるように、今日みたいに5点6点取って援護してやってね。こういう先発ピッチャーが出てくるんで、こういう状態が続くと思うんだけど、辛抱してね、明日も明後日もやっていきたいと思いますね」

 <ペン囲み>

 ―青柳の交代は思い切った。

 「いやいや、あれ(あの回が)始まる前は7回までいける言うとったんや。80(球)いってなかったしな。途中であの回だけはいかそうと思ったけどな。まあ、後ろのピッチャーも楽なところで投げさせたかったしな、結局。そういうのもあってな。あれはオレが間違ってな。まさか神里に代打出すとは思わんかったからな。だから2番(林)は辛抱したんやけどな。あれはオレが間違ごうたな。ちょっと。宮崎が出てくるとは思わんかった」

 ―ああいう場面は経験豊富な岩崎に。

 「うん。まあ、だから、そうよね。左(神里)っていうのもあったし、やっぱり一番経験のあるね。だから結局は、もしランナーいてる時に交代するのであれば岩崎いこうと思ってた。経験あるもんでないと。ほかのピッチャーは、初めての登板は、イニングの頭からいかそうと思ってたんでね」

 ―ベンチで点を取る。スクイズなど効果的だった。

 「まあ、そうだな。追加点という意味ではね。まあヒットの割には効率的にな、点取れたと思うし。まあ、そういう意味ではよかったんちゃうかな。バリエーションというか、そういうのもね、いい流れで点数を、追加点も重ねられたしね」

 ―9回以外の継投は今後も展開を見ながら。

 「そうやな。まあ誰でもよかった言うとおかしいけど、みんな開幕させてやりたいというのがあるから。それもな、楽な時に投げれたらいいけど、楽なところで投げさせて2点取られたら、後がきつくなるからな。あんまりそれもあれやけど。まだまだ開幕してない野手もいるし、ピッチャーもいるけど、あしたも開幕戦みたいな感じになると思うよ。みんなが落ち着いた感じにできるまではな」

 ―小幡がいいスタートを切った。

 「おお、いい流れで入ったねえ。今までの分くらいヒット打ったんちゃうか、3年分くらい」(※昨季まで通算47安打)

 ―最後まで悩んで決めた遊撃手だが。

 「いや、いつでもいけるショートがいるからや。木浪というな」

 ―四球なども効果的に絡めた。

 「下位の方が(得点が)入りそうな気がするな。それはええことやんか。下位からも点数取れたら、そらええことやけどな」

 ―去年のことががよぎったと。

 「よぎるよ。パッと見たらケラーやったから。よぎるやろ。俺は何にも関係ないけど、そらしゃあないやん。投げてるの(K・)ケラーやったから、そらよぎるやろ。よぎったよ、そやろ。当たり前やろ。(もし)俺スタンドで見ててもよぎったよ。スタンドでもベンチでもよぎったよ」

 ―再現にならなかったことが良かった。

 「そうやなあ。だからフォアボール3つ出しても0点に抑えたことが大きいんじゃないかな、湯浅にしても。まあ次の登板はああいうことはないと思うけど。これは後ろのピッチャーなんか先発に勝ちを付けてあげる、自分もセーブが付く、ホールドが付くとな。まず先発に勝ち星を付けるのが一番やからな、結局。それはよかったな。後ろのブルペンも苦しんだけど、最終的にはな、やっぱ湯浅も0点で抑えたのがよかったんじゃないかな」

 ―スッと勝つよりも良かった面も。

 「いやいや、そらスッといってほしいよ。そら、こっちは。でも143試合もしたら、。いろんなこと起きるよ。それが起きても、うまいこと0点で終わってくれる起き方だったらええけどな、今日みたいにな」

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