西武・松井稼頭央監督 同点弾の森に「敵ながら素晴らしい」 新人の青山投入は「1年間を考えて」

[ 2023年3月31日 21:53 ]

パ・リーグ   西武2―3オリックス ( 2023年3月31日    ベルーナD )

<西・オ>9回、同点ソロを放った森をベンチから見つめる松井監督(撮影・村上 大輔)
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 プロ野球は31日、各地で5試合が行われ、新球場のエスコンフィールド北海道で30日に先行開幕した日本ハム―楽天をのぞく10球団が開幕を迎えた。西武はベルーナドームでパ・リーグ2連覇中のオリックスと3年連続の開幕対決となったが、延長10回に勝ち越され、2―3で敗れた。松井稼頭央新監督(47)は開幕戦で初勝利を手にすることはできなかった。

 3年連続3度目の大役となった先発の高橋光成投手が8回1失点と好投。打線も7回に愛斗がオリックス3番手の阿部から左中間へ勝ち越しの1号ソロを放った。この一発は球団9500号本塁打。球団9500本塁打達成は巨人に次いで2球団目で、パでは初めてとなった。

 そして1点リードの9回、松井監督はドラフト4位のルーキーの青山(亜大)を迷わず送った。しかし青山が、2死から森に右翼席へ同点ソロを浴びてしまう。あと1死で初勝利を手にするはずだったが、勝負は延長戦へ。10回に3番手のディノコが宗に右越え勝ち越しソロを浴び、その裏の攻撃は2死一、二塁と一打逆転サヨナラの場面を作ったが、代打・中村が中飛に倒れた。

 松井監督は試合後、青山について「勝ちパターンというかね。青山ももちろん投げていきますし、もちろん増田も投げていきますし。それはその時の状況であったりとか状態であったりとか、連投させられない中で。1年間を考えて。開幕はもちろんそうですけど、初めから青山できょうは行くと僕は決めていましたので」と語った。「彼の気持ちの強さもそうですし、球の強さもそうですし、そういうのも含めて。でも、同点止まりでもしっかりとその後抑えてくれましたから」と淡々と語った。そして打たれた森については「あのボールを一発で仕留めるのは本当に敵ながらですけど素晴らしいバッティングだったと思いますし、またあした以降抑えていけるようにやっていきます」とした。

 満員のベルーナドームで初勝利は届けられなかったが「これだけ多くのファンの皆様に球場に来ていただいて、背中を押していただいたんですけどね。何とかあした勝利を届けられるようにまた頑張っていきたいと思います」と前を向いた。

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