楽天・松井裕 苦しんだWBC糧に2K!今季初セーブ! 200セーブまであと2

[ 2023年3月31日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天3-1日本ハム ( 2023年3月30日    エスコンF )

<日・楽>田中将にウイニングボールを手渡す松井裕(左)(撮影・高橋 茂夫)
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 この瞬間のために腕を振った。松井裕が2点リードの9回を2三振含む3者凡退。勝利の列で田中将にウイニングボールを届けた。

 「自分のいる場所というか、みんなが迎えてくれて。最後の瞬間とか“いいな”と思いました」。2大会連続出場したWBCは、滑る使用球に苦しんだ。2月14日の日本ハムとの練習試合、3月3日の中日との壮行試合と、ともに1回持たず4失点以上でKO。本番は大差のついた韓国戦の1試合のみで、その後は声がかからなかった。世界一の喜びと同時に「結果が出ず苦しい時間だった。糧としなければ」と気持ちを新たにしていた。

 「マイナスに考えすぎないように」。期間中、そう助言をくれたのが田中将だった。「落ち込んでいたので助けられた」と振り返る。その先輩からのリレーを途切れさせるわけにはいかなかった。

 宋家豪(ソン・チャーホウ)、西口からの勝ちパターン継投で逃げ切り「こう戦うというシーズンの勝利の仕方を出してくれた。松井は何百セーブも挙げている人、心配してない」と石井監督。これで通算198セーブ。あと2つの大台を通過点とし高みを目指す。

 ≪開幕戦セーブは初めて≫松井裕(楽)が今季初セーブ。自身の開幕戦登板は16~18年以来5年ぶり4度目になるが、セーブを記録したのは今回が初めて。また、WBC日本代表の投手が、同年のシーズン開幕戦で登板しセーブを挙げるのは、09年の藤川球児(神)、13年の山口鉄也(巨)に次ぎ3人目だ。なお、通算では198セーブとなり、過去8人だけの200セーブまで残り2に迫った。

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2023年3月31日のニュース