日本ハム・新庄監督　エスコン初戦飾れず「ひじょーに悔しい」期限2分前まで悩んだ新打線わずか3安打

パ・リーグ   日本ハム1ー3楽天 （ 2023年3月30日    エスコンF ）

＜日・楽＞9回、試合を見つめる新庄監督（撮影・高橋　茂夫）
Photo By スポニチ

　試合後の記者会見場で、日本ハム・新庄監督は机に突っ伏した。新球場エスコンフィールド北海道の初陣で1試合先行の開幕戦。わずか3安打で1点しか奪えず、3万1092人のファンに歴史的白星を届けることができなかった。

　「悔しがっても仕方ないけど今日の負けはひじょーに悔しい。エスコンフィールドの初戦でファンのみんなに勝利を見せたかった」
　入念に準備した。試合前練習では「捕ってみてどうかなと思って」と、自ら中堅でフリー打撃の打球を捕球して照明の明るさなどを確認。開幕オーダーはメンバー交換期限の午後4時の2分前まで監督室で悩んだ。ただ昨季首位打者・松本剛にだけは数日前に「最初の打席でヒットを打って盛り上げて」と1番を託した。6回1死から松本剛の左中間二塁打を口火に、初の開幕4番に座った野村の中犠飛でチームの新球場初得点を挙げた。

　5回は高卒6年目で初の開幕スタメンに抜てきした清宮が、チームの新球場初安打となる右中間フェンス直撃の二塁打。昨季までの札幌ドームより狭く、フェンスも低くなったが「エスコンでも“フェン直”かい。（スタンドに）入れとかんかい、と。清宮君の第1号は見たかった」と残念がった。

　「優勝しか目指さない」と臨んだシーズンで、前日には“開幕20連勝”を掲げたが、いきなり黒星。試合後には「悔しい」と3度繰り返し、「明日（31日）練習して、また開幕戦のつもりでガンガン攻めていく」と誓った。4月1日の第2戦で、必ずやり返す。（田中　健人）

　≪開幕戦4連敗≫日本ハムは開幕戦で敗れ20年から4年連続で黒星スタートとなった。開幕戦の4連敗以上は52～59年の8連敗、64～69年の1分けを挟む5連敗以来54年ぶり3度目だ。また、新庄監督は開幕戦2連敗。監督初采配年からの開幕戦連敗は球団では00年から3連敗した大島康徳監督以来2人目となった。なお、日本ハムの本拠地初試合（☆はシーズン開幕戦）は
年　球　場　スコア　相手
52☆後楽園●4―14　毎日
54　駒　沢●0―3　南海
62☆神　宮○5―4　大毎
88☆東京D●2―3　ロッテ
04　札幌D○5―1　西武
23☆エスコン●1―3楽天
となり、札幌ドームに続く本拠地初戦白星とはならなかった。