【センバツ】大阪桐蔭・西谷監督「勝たないといけない試合」5点差逆転負けに「しっかり受け止めて夏に」

[ 2023年3月31日 17:51 ]

第95回選抜高校野球大会準決勝   大阪桐蔭5-7報徳学園 ( 2023年3月31日    甲子園 )

<報徳・大阪桐蔭>8回、西谷監督(左)と言葉をかわす大阪桐蔭・前田(撮影・平嶋 理子)
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 大阪桐蔭は5点差をひっくり返され逆転負けを喫し、史上初の2度目の選抜連覇はならなかった。

 3回に5点を先制も中盤以降、報徳学園の打線に飲み込まれ、5-2の7回に3点を奪われ、追いつかれると、8回にはエース・前田悠伍(3年)が相手4番・石野に決勝打を浴びるなど2点を失い試合をひっくり返された。

 西谷浩一監督は「勝たないといけないゲームだったと思います。うまく勝ちに結びつけられなかった。もっといろんなことをやらないといけない。5点の後、加点できなかったことも最後苦しくなってしまった」と敗戦を受け止めた。

 先発・南恒誠(3年)は6回まで2失点と試合をつくっていたが、7回に連打を浴び降板。指揮官は「南はすごくよく頑張ってくれた。自分の持ち味を出してしっかり抑えてくれた。南には言うことはない」とねぎらい、7回無死一、三塁でエース・前田悠伍(3年)に継投したことに「結果的にはもう少し早く代えてやれば良かったかなと思うが、南の成長も期待していましたし、南の変化球に相手が嫌がっている感じもあった。行けるところまで行こうと」と説明した。

 8回に2失点し、これが決勝点となった前田については「ブルペンも悪くなかったので、いいボールがいっているなと思っていたけど、打たれた。あそこで抑えられるように精進していきたい」と成長に期待した。その上で夏への課題として「この大会は攻撃がなかなかうまくできなかったことが露呈した。攻撃力を付けていかないといけない」と打力アップを決意した。

 試合後、監督や選手らはアルプスへ向かい応援団へあいさつ。「選抜は終わりましたけど、夏に向けてのスタートなので。泣いている者もいっぱいいましたので、この悔しさを忘れずに。もっともっと強いチームをつくるためにみんなで知恵を絞って、努力して、ここに必ず帰ってきて、ここで優勝できるようにもう1回やろうということを確認しました」と決意のあいさつだったとした。

 西谷監督にとって、母校・報徳学園との対戦となったが「子どもたちには全く関係ないですけど、私にとっては、母校とできるのはすごいありがたい。たくさんお世話になった方もいますし、特別な試合であることは間違いないんですけど。子どもたちには関係ないので、僕も勝って終わりたかったのが正直なところ。残念ながら負けたので、それをしっかり受け止めて夏に入りたい」と悔しさをにじませ「今日で終わりましたんで、一OBとしては明日は是非とも頑張ってもらいたいという気持ちです」と報徳学園にエールを送った。

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