大谷翔平「立ち上がり四球出したけど、その後はうまく投げられた」6回10K無失点も開幕白星ならず

[ 2023年3月31日 14:19 ]

ア・リーグ   エンゼルス1―2アスレチックス ( 2023年3月30日    オークランド )

<アスレチックス・エンゼルス>4回、ピンチをしのぎガッツポーズの大谷(撮影・会津 智海)
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 大リーグが30日(日本時間31日)に開幕し、エンゼルスの大谷翔平投手(28)は敵地オークランドでのアスレチックス戦に「3番・投手兼DH」の二刀流で先発出場。6回まで毎回の10三振を奪い、2安打無失点で勝利投手の権利を持って降板したが、8回に救援陣が逆転を許して白星は消滅した。打っては第2打席で今季初安打を放つなど3打数1安打1四球だった。エ軍は1―2で敗れた。

 試合後、大谷は「立ち上がり四球だしたけど、その後はうまく投げられたと思う」と自身の投球を振り返り、試合前のセレモニーが長引いたことには「悪影響はなかったです。時間が押すというのは、ある程度、想定していたので」と話した。途中、審判と会話した場面については、投球間の時間短縮を目的として今季から採用された「ピッチクロック」のことを話したと言い、「ちょっと注意してくれるかって言われました」と明かした。1点差の敗戦には「基本的にいい攻撃ができていたんですが、あと1本が出なかった。得点圏にしっかり進めてはいたんで。追加点は欲しかったかなと」とし、投球については「真っすぐ自体の調子はよかったと思う。カウントを取る球で少し引っかけたりしたので、その辺はよくなかった。ただ厳しい場面では。きっちりと指にかかった球がいっていた。開幕戦は特別ではあるんですが、WBCの最後にクローザーで行った時の方が緊張はしていた。あのような場面をスピリングトレーニング中にできたのはプラスだと思う」と話した。打撃に関しては「少し遅れ気味だった」。甘い球を見逃したりもあった。修正していきたい」としていた。また、藤波との対戦を聞かれると「やることは変わらないので。久々でごんな球か分からないし、まだデータも見てない。これからイメージしていきたい」と答えた。

 2年連続2回目の開幕投手の大役を任され、気合の投球を見せた。初回は先頭打者に四球を出したが、1死から三振を奪うなどし無失点の立ち上がり。2回は2三振、3回は1三振を奪い、4回は1死から初安打を許したものの、3三振で無失点に抑えた。1点の援護をもらった5回は1三振、6回は2三振を奪い、スコアボードに「0」を並べて勝利投手の権利を持って降板した。昨季逃した開幕白星をつかめば野茂英雄、黒田博樹、田中将大に続き日本選手4人目だったが、8回に救援陣が2失点して逆転を許し、大谷の勝ち星は消滅した。

 打っては、初回の第1打席は、ア軍の先発左腕ミュラーの前に空振り三振に倒れたが、4回無死一塁の第2打席で右前打して今季初安打をマーク。打球速度は111・6マイル(約180キロ)で、メジャー開幕戦での安打は、20年のアスレチックス戦以来3年ぶり3回目だ。6回1死の第3打席は左腕ジャクソンと対戦し空振り三振、8回2死二塁の第4打席は申告敬遠だった。

 開幕前は、打者でワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を含め出場全14試合で出塁し、打率・474(38―18)、3本塁打、14打点をマーク。投手としては、WBCでは胴上げ投手になるなど2勝1セーブで、24日(日本時間25日)に特別ルールで行われたダイヤモンドバックス傘下マイナー球団との試合で4回2/3、81球を投げ4安打1失点で8奪三振。中5日でこの日の開幕戦を迎えた。

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