落合博満氏 打率3割打者が“近年減少傾向”に持論「ボールの見極めが難しくはなってきている」理由

[ 2022年7月18日 16:49 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が17日、NHK「サンデースポーツ」(後9・50)に出演。打率3割打者が近年少なくなってきている傾向に持論を展開した。

 7月17日現在の打率部門を見るとセ・リーグは.325のDeNA佐野が首位で7位.303の広島・坂倉までが3割。パ・リーグは.354で日本ハム・松本が断トツ、2位のソフトバンク今宮が.301で2人だけとなっている。視聴者から「打撃論」について質問を募集した中で、落合氏に投げかけられた質問は「この数年、打率3割を超える打者が少ない印象ですが、率直にどう考えますか」。

 それについて落合氏は「(現在の打者の多くは)打つボール、打たないボールっていうのがはっきりして、ボール球振っちゃうっていうね。まあ、ピッチャーの攻め方の傾向にもあるんですけども。昔は追い込んで、キャッチャーがリードしながらね、追い込んで勝負球っていうようなパターンだったんだけども、今は初球から勝負球を使ってくるっていうような傾向があるんで。だからカウントは取りやすくなってきていることだけは事実です」と現在の打者の傾向とバッテリーの配球傾向の違いを分析。

 そして「まあ、昔と違って今はほとんどのピッチャーが縦の変化を使うようになったんでね。そういう意味でストライク、ボールの見極めっていうのは難しくはなってきているんでしょうけども。まあ、それを解消するためには、自分の打てるボールを重点的に打ちにいくっていうのが一番の解決策じゃないのかなとは思いますけどね」と昔と現在の大きな違いについて言及。投手のほとんどが縦の変化を使うようになったことを挙げ、打者がボールを見極めるのが難しくなってきていることが理由の一つではないかとした。

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2022年7月18日のニュース