盛岡中央・小笠原颯汰「最後は勝つ」と誓う夏 プロ注目の右腕・斎藤と小学生からバッテリー

[ 2022年7月18日 22:03 ]

第104回全国高校野球選手権岩手大会   盛岡中央4-0花巻南 ( 2022年7月18日    しんきん森山スタジアム )

斎藤(右)の剛球を受け止める小笠原(左)(撮影・柳内 遼平)
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 第104回全国高校野球選手権大会(8月6日から17日間、甲子園)の出場を懸けた地方大会は18日、各地で235試合が行われた。岩手大会では盛岡中央のプロ注目の右腕、斎藤響介投手(3年)が花巻南を相手に先発し、自己最速を2キロも更新する152キロをマークするなど1安打完封勝利。またも東北から怪物投手の誕生を予感させた。

 小学生時代から斎藤とバッテリーを組む小笠原颯汰(3年)は「7番・捕手」で出場。打っては1安打、守っては好リードで勝利に導き「やっぱり一番良いボールは真っすぐ。僕も自信を持って(サインを)出した。どこのチームも対策してくると思うので、真っすぐとその日に良いボール、響介と話し合いながらやっています」と笑顔で語った。 

 斎藤がプロを目指す一方で、消防士を志望しており「近くに響介がいるからこそ、自分も成長させてもらえているんですけど、上にいく人のレベルを痛感させられる。こういう人がプロにいくんだなと思う。自分も(野球を)やりたい思いはあるんですけど、将来のために区切りをつけないといけない」。この夏で野球を引退する。

 斎藤は3回に自己最速の152キロを計測。高めに大きく外れるボール球で捕球することはできなかったが、「ただ、勢いがあるじゃなくて、(140キロ台と)速さが一段違う。自分も追いついてちゃんとキャッチングできるようになりたい」と最後までレベルアップを誓う。相棒と挑む岩手制覇に向け「最後は勝ちたい」と見据えた。(柳内 遼平)
 
 ◇小笠原 颯汰(おがさわら・そうた)2004年11月13日生まれ、17歳。小3で竹の子スポーツ少年団で野球を始める。滝沢南中では軟式野球部に所属し、2年、3年時に岩手県選抜に選出。盛岡中央では1年秋からベンチ入り。遠投100メートル。50メートル走7秒0。憧れの選手はロッテ・松川。1メートル75、76キロ。右投げ右打ち。

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