ソフトB・川瀬、延長10回決勝打! 増田はプロ初安打となる1号に絶叫パフォ「増男(ますお)~」

[ 2022年7月18日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク5―3ロッテ ( 2022年7月17日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>延長10回2死一、二塁から川瀬が2点タイムリー(撮影・長久保 豊) 
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 ソフトバンクの川瀬晃内野手(24)が17日のロッテ戦で、延長10回に決勝の2点適時二塁打を放った。この日1軍に昇格したばかりの増田珠内野手(23)もプロ初安打となる1号ソロで一発回答。コロナ禍や故障者続出の苦境でチャンスをもらった若タカが期待に応えて逆転勝ちし、首位陥落の危機を救った。

 若タカの躍動で激闘を制した。終始符を打ったのは8回守備から途中出場の川瀬だ。

 3―3の延長10回2死一、二塁。「打席に入る前に長谷川(打撃コーチ)さんが“お前には真っすぐしかないよ”と。見えたらしっかり打っていこうと」。ゲレーロが予測通りに2球連続の直球。カウント1―1から高めボール球のスプリットを迷わず強振した。前進守備の外野の左中間を割る2点適時二塁打となり、二塁上で幕張の夜空に向かって両手を突き上げた。出場4試合ぶりの安打で、打点は5月7日のロッテ戦以来だ。

 主力に新型コロナ感染者が続出し代替指名選手で6月27日に今季2度目の出場選手登録。堅守快足の男は2軍で打撃の準備も万全にしていた。
 「1軍から外れて、小久保(2軍監督)さんに“一からつくり直せ”と言われて。その言葉で吹っ切れた」

 以前は立てていたバットを、寝かせて最短で振るスイングに変更。「自分でプライドを捨てて、球にバットをかませる出し方を教わった」。かませる男として勝負を決めた。

 川瀬の決勝打につながる一発も“新鮮力”の増田だった。この日今季初めて登録された高卒5年目が1軍初スタメン。1―3の4回1死での2打席目だった。

 先発ロメロの高め直球を振り抜き右中間テラス席にプロ初安打の初本塁打。「冷静に打席に入ることはできたが、まさか入るとは。本当に夢のような夢を見てた」。ベンチ前では入団時からやると決めていた松田の「熱男~」にならった「増男(ますお)~!」と叫ぶ完全コピーのパフォーマンス。本家のマッチからは「初安打初本塁打おめでとう」と意外と冷静に祝福された。

 主力のコロナ感染や負傷のために招集された藤本チルドレンが、負ければ首位陥落の一戦で発奮。2位西武との0・5ゲーム差を守った。指揮官は「大変なゲームでしたね。川瀬、よく打ったね。増田も初安打初本塁打とは立派。雰囲気を持っているよ。明日もいい形で入っていけるんじゃないかな」と、チャンスをものにした2人を称えた。(井上 満夫)

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