阪神・近本“ウル虎”の足や 6年ぶり「重盗&本盗」決めた 19盗塁目で新人から4年連続20盗塁に王手

[ 2022年7月18日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3―1中日 ( 2022年7月17日    甲子園 )

<神・中>初回1死一、三塁、近本は本盗を決める(撮影・後藤 大輝) 
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 阪神・近本がまたウルトラ級の快足でチームに貢献した。逆転に成功した後は足技で攻撃。初回1死一、三塁で、三塁走者として重盗に成功し、「柳の立ち上がりに、チームとしていい攻撃ができていたと思う。結果的に大きな1点になった」と胸を張った。

 ロハスへの2球目に、一走の佐藤輝が仕かけた。二盗を敢行。中日の捕手、木下に目でチラッとけん制されたが、惑わされなかった。二塁送球をするやいなや、完璧なスタートで生還。本盗で3点目を挙げた。チームの重盗による本盗成功は、16年4月5日の巨人戦以来、6年ぶりだ。

 延長戦の末に敗れた前夜も、足でファンをうならせた。9回に前進守備を敷いた遊ゴロで、三塁から生還。打球にかかわらず本塁に突入するギャンブルスタートの作戦に応えて、一時は同点とした。

 2夜連続で機動力のサインに成功。すべては信頼の証だ。大山を欠き、足に打開策を求めた矢野監督も「行けるところは行く野球をしている。そういう意識を高く持てば、チャンスも生まれると思う」とたたえた。

 本盗が今季19個目の盗塁で、吉田義男、赤星憲広に続く球団3人目の「新人から4年連続20盗塁」に王手をかけた。無安打に終わっても、存在感は変わらなかった。(倉世古 洋平)

 ○…阪神の重盗は4月23日ヤクルト戦の初回に佐藤輝の二盗、熊谷の三盗で成功して以来今季2度目。本盗成功は16年4月5日巨人戦の3回以来6年ぶりで、今回と同じ1死一、三塁からの重盗。一走・ヘイグがスタートを切り、ゴメスの空振り三振で二塁送球の間に三走・横田が本塁突入。塁間でストップしていたヘイグも二塁に進み、本盗と重盗を成功させた。

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2022年7月18日のニュース