高松商・浅野　「絶対にあるぞと言われていた」申告敬遠にも動じず1安打1打点2得点の活躍

第104回全国高校野球選手権香川大会・3回戦   高松商7―1藤井 （ 2022年7月17日    レクザムスタジアム ）

＜高松商・藤井＞7回、高松商・浅野は適時二塁打を放ち滑り込む（撮影・井垣　忠夫）
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　第104回全国高校野球選手権大会（8月6日から17日間、甲子園）の出場校を決める地方大会が17日、各地で行われた。香川大会では今秋ドラフト候補の高松商・浅野翔吾外野手（3年）が1安打を放ち8強入りした。

　高松商・浅野が申告敬遠にも動じず1安打1打点2得点で勝利に貢献した。1番中堅でフル出場し、2回2死一、二塁では相手捕手がベンチを確認して申告敬遠を選択。「（敬遠は）去年くらいからあった。（今年も）絶対にあるぞと言われていました」

　冷静に一塁まで歩けたのは昨春の反省があるからだ。三本松戦で打てずに不服そうな態度を出し、ナインの前で長尾健司監督からとがめられた。5―1の7回2死二塁では高め直球を捉えて右翼線二塁打。「打席に入る前に相手の監督さんと目が合って“勝負するぞ”という感じでした」。星稜・松井秀喜が甲子園で5打席連続で敬遠された伝説は知っている。目標の高校通算65本塁打にはあと3本で、64本の清原和博超えを狙う。強打者の宿命と向き合い、限られた打席の中で全力を尽くす。　（石丸　泰士）

　◇浅野　翔吾（あさの・しょうご）2004年（平16）11月24日生まれ、香川県出身の17歳。屋島小3年から野球を始め、屋島中では軟式野球部に所属し3年時に全国大会8強。U―15日本代表に選出。高松商では1年夏の県独自大会から背番号19ながら3番・右翼手。2年夏に甲子園出場。高校通算62本塁打。50メートル走5秒9、遠投110メートル。1メートル71、86キロ。右投げ両打ち。