【沢村と一問一答】ヤンキース戦に初回から緊急登板も無失点「肩が温まる前に投げ終わってしまった感じ」

[ 2022年7月18日 07:54 ]

ア・リーグ   レッドソックス2―13ヤンキース ( 2022年7月17日    ニューヨーク )

ヤンキース戦に緊急登板した沢村(AP)
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 レッドソックスの沢村拓一投手(34)が17日(日本時間18日)、敵地ニューヨークでのヤンキース戦で2番手として登板し、1イニングを1安打無失点1四球だった。

 初回、レッドソックスは3点を先制され、しかもヒックスのピッチャー返しの打球を左手に当てた先発左腕セールが降板するアクシデント。2死一塁の場面で沢村は急遽登場し、カイナーファレファを投ゴロに打ち取って後続を絶った。

 回またぎでの登板になった2回は先頭のロカストロに中前打を許し、ヒガシオカは遊飛に抑えたが、ラメーヒューに四球を与えて1死一、二塁のピンチを招く。ここで主砲ジャッジに9球粘られたものの、最後は詰まり気味の三直。そこで降板し、3番手の左腕ヘルナンデスが後続を抑えたため、またも無失点登板となった。

 7月は防御率2.00、被打率.133と好調を保つ沢村の今季防御率は2.55。この日は24球中16球がストライクで、速球の最速は154キロ(96マイル)だった。試合はヤンキースが13―2で大勝し、レッドソックスは48勝45敗でオールスターブレークを迎える。

 沢村の試合後の一問一答は以下の通り。

――アクシデントで、いきなり初回から2番手登板になった。
 「常に準備はしているつもりではいますけど、今までにない状況というか展開だったので、難しかったですね」

――初回にリリーフで投げたことは。
 「ないないない、今までもないし、一回もないです」

――アクシデントの後、すぐ連絡があったのか。
 「そうですね、あういう場合は自分が何分かけてもいいんですよ。10分でも20分でも自分の肩ができるまで。ルールだから、そう時間をかけてもいいと審判からも言われていたし、自分でもわかってはいたんですけど。(ただ、)試合に入っていくという部分であまりにも長引かせるのも、僕自身にも良くないし、チームとしても3点(ビハインド)という状況だったので、あまり長引かせたくなかった。というところで肩は作りました。肩が温まる前に投げ終わってしまった感じですね、きょうに関しては」

――ブルペンでも1球も投げていないのか。
 「投げていないです。そのまま(マウンドに)走ってきてこっちでキャッチボール3球くらいして、(マウンドから)6球投げたんで。」

――最初の打者は94マイルだったが、それも肩ができていなかったからか。
 「(肩が)全然できていなかったですね、できていなかったし。ただ、そうと決めた以上は自分はどうしても投げなくちゃいけないし」

――そんな厳しい状況でも結果は出した。
 「そうですね、スーパー調子が良いのか悪いのかわからないまま投げていたし、肩ができ上がっていないまま投げていたんで。ただやっぱり試合をゼロに抑えることによって一方的な展開にしないために、最善の策は自分の中では取ったと思っています」

――ピンチでジャッジに粘られたが、最後は討ち取った。
 「粘られても打ち取ることが出来ているし、安打も四球も野球の一部なんで。その時その時で全力を尽くす、きょうの自分の調子ではベストを尽くせたと思います」

――「勝ってボストンに帰りたい」と話していたが、ポジティブな形で前半戦を終われたのでは。
 「僕だけのことではなくて、チームとして上を向いて戦っていかなきゃいけない。そのためにはやはり、もう起きてしまったことは仕方ないので、これを僕自身もそうだし、チームとしても受け入れて、この4日間、リフレッシュした状態でまた試合に入っていけるように有意義な時間は過ごしたいなと思っています」

――試合前、監督は今季の沢村投手はストライクゾーンにアタックできていると話していた。実際に四球率も下がっているが、自身としてはどうか。
 「僕自身は別に何もないです。良い悪いはあるし。ただ、いいときはもちろんそうなんですけど、悪かったときにどういう自分でいられるかっていうのがものすごく大事。それは日常生活だったり、人に接する時とかに、出てくると思うので、そういうのはすごく意識しています」

――小さいことの積み重ね、ケガをしないことの大切さが大事と話していたが、後半戦もそれを続けていくのか。
 「自分でコントロールできないことは気にしないで、自分がやるべきことをやっていればいいんじゃないかなという感じですね」

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