静高 プロ注目の4番・吉田優飛がダメ押し2ラン 磐田東に13安打8得点で快勝発進

[ 2022年7月18日 19:15 ]

第104回全国高校野球選手権静岡大会2回戦   静岡8―2磐田東 ( 2022年7月18日    草薙 )

<静岡・磐田東>5回に左翼スタンドに2ランを放ち、笑顔で袴田(左)とハイタッチする静岡高の4番・吉田優
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 第2シード静岡高は昨夏準決勝の再現となった磐田東に13安打8得点で快勝した。最速149キロ右腕としてプロから注目を集める吉田優飛右翼手(3年)が、勝ち越し打にダメ押し弾と4番として大活躍。コロナ禍で中止となった20年第102回大会を挟み3年連続甲子園へ好発進だ。

 インパクトの瞬間に「届くな」と高校通算第6号を確信した。3点差に迫られた直後の5回無死一塁。高めの直球を捉えた吉田優の打球は、勢いよく左翼スタンドに突き刺さった。右拳を突き上げてダイヤモンドを1周。公式戦2本目となる文句なしのダメ押し2ランに、ボルテージも最高潮に仲間と小躍りするようにハイタッチをかわした。

 「多分真ん中高めの真っすぐ。走者がいたし、つなごう”とセンターへ低く強い打球を打とうと。結果的にタイミングがうまく合ってホームランになりました。うれしいです」

 修正力の速さも貢献打につながった。初回1死一、三塁で二ゴロ併殺打。迷った末の小手先だけの打撃を反省し、第2打席できっちり挽回した。暴投で追いつき、なおも1死一、三塁で真ん中低めのボールを左前に運んで勝ち越しだ。

 「リーチがあるので低めが届く。1本出て楽になりました」

 昨夏準決勝で7回コールド7―0と退けた相手を今夏も13安打8得点で返り討ち。しかし、試合内容は守りのミスで先制を許し、9安打2失点で完投したエース右腕・法月彰弘(3年)も3回を除けば常に走者をにぎわした。展開次第でどうなったかわからない。実際に前日(17日)には第1シードの浜松開誠館や、愛知では中京大中京が敗れている。プロ注目右腕としてではなく、4番に徹した背番号9は「今年は昨年のようにうまくいかない。打席で欲をかかずにやること。接戦を勝ち抜くんです」と何度も「泥臭く」と自らに言い聞かせている。

 池田新之介監督(45)は「練習試合から追いかけていく流れがあった。いつも通りだなと」と冷静に試合運びしたナインの戦いぶりを称えた。3連覇へ、地に足を付けてまい進する。(小澤 秀人)

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2022年7月18日のニュース