巨人・原監督「満塁ホームランを食らって勝つゲームっていうのはそうそうない」 4位に浮上

[ 2022年7月18日 22:15 ]

セ・リーグ   巨人10―8ヤクルト ( 2022年7月18日    神宮 )

<ヤ・巨>スタンドに向かって手を振りながら引き揚げる原監督(撮影・島崎忠彦)
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 巨人は両軍合わせて7本塁打を含む30安打が飛び交ったヤクルトとの壮絶な打ち合いを10―8で制し、今季2度目のワースト連敗を5でストップ。最大11あった貯金を吐き出して4年ぶりの借金4を抱えていたが、借金3とし、4年ぶりの5位転落から一夜で4位に浮上した。

 エース菅野が初回、オスナに10号満塁アーチを被弾し、いきなり4点のビハインド。チームは15日の広島戦(東京D)から4試合連続満塁アーチ被弾という不名誉なプロ野球新記録樹立と不穏な立ち上がりとなった。

 だが、打線が奮起して前回の神宮決戦(6月24~26日、3戦で両軍合わせて67点)に続いて壮絶な打ち合いに持ち込んだ。巨人は0―4で迎えた2回にポランコの14号2ランで2点差とし、3回には丸とウォーカーの適時打で同点としてから中田の2戦連発となる11号2ランで勝ち越し。その後も激しい点の取り合いで、菅野が7回途中10安打7失点で降板した後の7回に高梨、赤星のリリーフ陣が打たれて8―8の同点。だが、9回に中15日での登板となった相手守護神マクガフから先頭・北村が中前打を放った後、丸が勝ち越しの19号2ラン。最後は守護神・大勢が7月5日のヤクルト戦(東京D)以来となる今季25セーブ目を挙げて逃げ切った。

 巨人・原辰徳監督(63)との一問一答は以下の通り。

 ――両軍点の取り合いになりましたが、最後は丸がいいところで

 「まあ、そうですね。北村がいい勝負強さも見せてくれたしね。丸ももちろんすごいですけどね」

 ――丸は今年、好不調の波が少ない

 「そうですね。安定しているし」

 ――そのへんの要因は監督はどのように

 「まあ、常になんていうか、ずっとルーティンにしてもね、野球に取り組む姿勢というのは本当に謙虚ですよね。やっぱりそういうものだと思いますけどね」

 ――序盤追いかける展開で2回にポランコが1本返してくれたのも大きかった

 「いやいや、もちろんですよ。そりゃあ、満塁ホームランを食らって勝つゲームっていうのはそうそうないですよ。いろんな要素がそこに含まれないとなかなか勝つことは難しいことですよね」

 ―菅野は満塁本塁打もありましたが、3発4発と

 「ねえ。まあ、本人が一番反省してくれているでしょう。やっぱり、うちのリーダーですからね。特に若いピッチャーが多いんでね。そのへんは背中を見せて教育をするというかね、教えるというかね。やってほしいですね」

 ――7回のマウンドに立たせたのはなんとかあの回まで投げ切ってほしかった

 「そうですね。ま、あの点数は守ってほしかったところはありますね」

 ――監督は打のチームだからとおっしゃいますが、エースを打線が救った

 「打のチームって言ったからダメなのかな(笑顔)。投(とう)チームにするよ、これから。投のチームに(笑い)」

 ――みんながカバーし合った大きな1勝

 「だからね、もちろん、なんでも少しはずみとか勢いになるといいなあと思いますね」

 ――7回の守備でオスナの左中間への打球で重信のポジショニング

 「いやあ、あれは僕の中で少し寄りすぎかなと思ったんだけど、守備コーチを含め慎之助含めてね、ディフェンスの人たちのファインプレーだと思いますね」

 ――ということは亀井コーチと阿部コーチが指示した

 「そうですね、そうですね。おお、だいぶ寄っているなあという感じはしたけどね、そこは信頼ですから。よくぞあそこにいたという。やっぱり根拠はあったはずですね」

 ――その後に追いつかれはしましたけど、そこで止めた

 「いやいやいや、そう」

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