大野豊氏 左肩気にするそぶりの広島・栗林が気がかり 2四球与えた姿は本来のものではない

[ 2021年10月17日 07:00 ]

セ・リーグ   広島8-7巨人 ( 2021年10月16日    東京D )

大野豊氏
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 【大野豊 視点】森下は従来に比べて高めに行くボールと抜け球が多かった。6回までは要所を締める“らしさ”を出していたが、中5日の影響もあったのか7回につかまった。先頭・ウィーラーの一発からリズムを崩し「抑えなければ」の力みも見てとれた。6回まで零封したのは評価できるが、8―0という展開。欲を言えば、7回までは投げきってほしかった。

 猛烈な追い上げにあいながら逃げ切った1勝は大きいが、気がかりなのは栗林だ。左肩を気にするそぶりが散見された。試合中はアドレナリンが出ているため投げ切れても、投げ終えた翌日以降の状態が心配だ。2四球を与えた姿は本来のものではない。シーズン終盤の疲労がある中でも好投を続けてきただけに、大事に至らないことを願う。

 高橋を初回に攻略した攻撃は見事だった。宇草は積極的に振る持ち味を出し2球目を捉えた。少なからずダメージを与えたのは間違いなく、打線全体が機能した一戦だった。

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