楽天・岸、7回零封で3年ぶり10勝王手!抜群の制球力が呼んだ辰己&山崎剛の好守

[ 2021年10月17日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天3―0西武 ( 2021年10月16日    楽天生命 )

<楽・西>7回無失点の好投を見せた岸(撮影・篠原 岳夫)
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 朝から冷たい雨が降っていた仙台。グラウンド整備に時間を要して試合開始は30分も遅れたが、楽天・岸はチームの勝利のために腕を振った。7回3安打無失点で3年ぶり2桁に王手の9勝目。チームは17日に2年ぶりのCS進出を決める可能性が出てきた。

 お立ち台で真っ先に「野手の好プレーに助けられた。感謝しかない」と語ったが抜群の制球力が呼んだ好守でもあった。2回1死一塁。西武・岸の右中間への打球を中堅の辰己が快足を飛ばし好捕した。3回1死では源田のライナーを遊撃・山崎剛がジャンプで好捕。単に運が良かったわけではない。岸は直球、源田はチェンジアップを、いずれも捕手・炭谷の要求通りの外角低めに投じた。捕手の構えた場所が分かるセンターラインの野手は、その通りに制球すれば打球方向を予測しやすい。山崎剛は4回1死でも山川の中前に抜けそうな打球を止めた。

 チームにとっても勝負の10月は、これで3試合で2勝。計20回でわずか2失点で3年ぶりに規定投球回に達した。石井監督も「(現役時代に同僚だった西武で)若い時から見ているけど、重圧を自分の力に変えられる投手」と信頼を寄せる。

 岸は最後に「一つでも上の順位にいけるように頑張る」とファンに誓った。残り8試合でCS進出は確実。逆転Vは厳しい状況だが、奇跡を信じて戦う。(山田 忠範)

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2021年10月17日のニュース