巨人OB会長の中畑清氏 負け続けると原監督の進退にも影響しかねない

[ 2021年10月17日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人7―8広島 ( 2021年10月16日    東京D )

<巨・広>ベンチから厳しい表情で試合を見守る原監督。左は阿部作戦コーチ(撮影・森沢裕)
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 【中畑清氏の目】終わってみれば1点差。終盤に意地のようなものを見せてもらったのは救いだけど、序盤は追い込んでは真ん中に投げて打たれる投手、チャンスで凡退しても淡々としている野手に、怒りがこみ上げていた。

 ここ1カ月、気になっているのは巨人の選手から熱量を感じないことだ。12日のパ・リーグ首位攻防戦。ロッテ2―0とリードの8回に、宗の2ランが飛び出してオリックスが追いついた。打たれた小島が悔し涙を浮かべ、打った宗もまた涙している。全身全霊を込めてプレーしているからこそ、ほとばしる感情。そんな熱いシーンを見せられたから、よけい巨人の選手が無気力に思える。OB会長として恥ずかしいよ。

 7回以降ようやく粘りを見せたとはいえ、10連敗は10連敗だ。残り4試合。初回からギンギラギンの目をして、原野球の意地を見せてもらいたい。ズルズル負け続けるようなら、原監督の進退にも関わってくるんじゃないかと心配している。(スポニチ本紙評論家)

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2021年10月17日のニュース