マー君は「究極のプロ」ブーン監督が称賛 キャッシュマンGMも「誇りに思う」

[ 2020年10月15日 11:41 ]

ヤンキースの田中将大投手
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 地区シリーズでレイズに敗れて今季を終えたヤンキースのアーロン・ブーン監督、ブライアン・キャッシュマンGMが14日(日本時間15日)、オンライン会見に応じた。ともに今季でヤンキースとの7年契約を終えた田中について言及した。

 田中のプロ意識の高さを評価するブーン監督は「この仕事で素晴らしいのは、選手としてだけでなく、特別な人間と関係性を築けること。マサ(田中)はその中の1人だった。彼の技量はもちろん素晴らしい。究極のプロフェッショナルだ。彼の仕事ぶり、準備、会見でのやりとり、ユーモアのセンスを目にするのが私は大好きだった」と改めて絶賛。「今後について予測はしないが、選手として、人間として、マサの監督を務めることができたのは光栄なことだった」と、これまでの記憶を噛み締めるように言葉を選びながら話した。

 2013年オフ、7年1億5500万ドル(約162億7500万円)の大型契約で田中を獲得したキャッシュマンGMも「彼は無理なく適応し、そのパフォーマンスと、向上を目指す努力によって、ポジティブなインパクトを残してくれた。マウンドに立てば、最高の努力をしてくれるというだけでなく、大抵の場合、最高の結果が得られた。田中将大がヤンキースの一員として成し遂げてくれたことを誇りに思う」と契約期間の働きを高く評価した。

 もっとも、田中の今後に関しては、キャッシュマンGMは「FAになったのだから、チーム内外で話し合わなければいけない」と明言を避けた。コロナ禍の今季が無観客開催となったため、ヤンキースも大幅な減収を余儀なくされている。キャッシュマンGMは「この時期には何が起こるかわからない」とも語っており、田中に関しても方向性は定まっていないことを伺わせた。

 緊縮財政の可能性もある中、田中に「クオリファイング・オファー」(オフにFAとなる選手に対し、今季所属球団が単年契約を求めること)を提示するのか、それ以外の方向に進むか。ヤンキースの動きと田中の意思に注目が集まる。

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2020年10月15日のニュース