“忍者”菊池涼介に新たな勲章 432連続守備機会無失策のリーグ記録達成 和田豊以来27年ぶり

[ 2020年10月15日 20:53 ]

セ・リーグ   広島―巨人 ( 2020年10月15日    東京D )

<巨・広>7回2死 丸の打球を捕球し一塁へ送球しアウトにする菊池涼(撮影・久冨木 修)
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 広島の菊池涼介内野手(30)が15日の巨人戦(東京D)で二塁手として同一シーズン432連続守備機会無失策のセ・リーグ記録に27年ぶりに並んだ。

 菊池涼は開幕から前日14日の同戦まで90試合連続ノーエラー。和田豊(阪神)が1993年4月10日の中日戦から9月9日のヤクルト戦までマークした同一シーズン432連続守備機会無失策にあと4と迫っていた。

 この日、「8番・二塁」で先発出場した菊池涼は初回に1死走者なしから松原の二ゴロを処理すると、2回に無死二塁で丸の二ゴロ、5回には1死走者なしから田中俊の二ゴロを処理して3つの補殺を記録。7回に2死走者なしから丸の二ゴロを処理して4補殺目で記録達成となった。

 中京学院大から2011年ドラフト2位で広島入りした菊池涼は今季でプロ9年目。プロ2年目の2013年から昨年まで二塁手歴代最長の7年連続でゴールデングラブ賞を獲得しており、圧倒的な守備範囲の広さ、無理な体勢からでも正確な送球でアウトを取る身体能力の高さなどから“忍者”の異名を持ち、球界でも屈指の名手として知られるが、新たに勲章が加わった。

 また、二塁手としてシーズン無失策のまま今季を終了すればセ・パ両リーグを通じて史上初。菊池涼はシーズン無失策を毎年目標に掲げているが、難しい打球にも追いついてしまうだけに昨季は10失策を記録。最少は2018年シーズンの3失策となっている。二塁手のシーズン最高守備率は1987年高木豊(大洋)、1994年白井一幸(日本ハム)が記録した・997がプロ野球記録。菊池涼はそれを超える守備率1・000に挑戦する。

 なお、同一シーズン連続守備機会無失策のプロ野球記録は1994年白井一幸(日本ハム)の545。

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