今季5度目完封“無双”の中日・大野雄 9年前の因縁の日に成長見せた 与田監督「見事の一言」

[ 2020年10月15日 05:30 ]

セ・リーグ   中日3-0阪神 ( 2020年10月14日    ナゴヤドーム )

<中・神20>完封勝利を挙げた大野雄(右)は野手陣に深々と頭を下げる(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 まさに無双状態だ。中日・大野雄大投手(32)が14日の阪神戦で今季5度目の完封勝利を挙げ、9勝目をマークした。防御率は1・92とし、巨人・菅野智之投手(31)の2・02を上回るリーグトップに。2年連続の最優秀防御率のタイトルへ大きく前進した。9月15日広島戦から36イニング連続無失点を継続中。圧倒的な投球を続けるエースが、チームを6月23日以来113日ぶりとなる2位に浮上させた。

 チームのために1人で投げきると決意した。3―0の9回、2死から連打で一、三塁とピンチを迎えた。

 「あそこで点を取られたら、(守護神の)ライデル(R・マルティネス)が出てくる」

 9連戦ど真ん中の5試合目。「最後の力を振り絞った」と112球目、外角へのフォークで梅野を投ゴロに打ち取り27個目のアウトを奪うと、両拳を力強く握りしめた。「最近、中継ぎ陣の登板が増えているので、何とか1人で投げきれて良かった」と安どの表情を見せた。

 阪神打線を6安打に封じ、球団では01年野口以来19年ぶりとなるシーズン5度目の完封勝利。防御率1・92は菅野の2・02を抜き、ついにリーグトップに立った。昨季、初タイトルを獲得した最優秀防御率は2年連続となれば球団初。「意識していないと言ったらうそになる。最後に笑えたら」と意欲を見せた。

 球界屈指の投手へ成長した原点は、ちょうど9年前の11年10月14日。球団初の連覇に向け、マジック2で迎えた巨人戦でプロ初登板初先発した。初回に長野に一発を浴び「直球が投げづらくなって変化球に頼ってしまった」。4回7失点。散々なデビューだったが、自分の武器は直球と強く感じた登板だった。

 その直球を要所で生かした。6回2死三塁のピンチは147キロでサンズを二ゴロ。前回7日のヤクルト戦でバランスが悪かったため、この1週間はブルペンに入らない日もシャドーピッチングを繰り返し、右足で地面をかみしめる感覚を思い出し「真っすぐの調子が戻った」と完封勝利につなげた。エース左腕の快投で6月23日以来となる2位に浮上した与田監督も「見事の一言」と最敬礼だ。

 今季の規定投球回にも到達した大野雄は、連続無失点イニングも36まで伸ばした。次回登板では40回1/3の球団記録に挑む。「点を取られへんに越したことはない。1イニングずつ伸ばしていけたら」。巨人が首位を独走しても「ミスター0」がセ界を熱くする。 (徳原 麗奈)

 《球団では19年ぶり快挙》大野雄(中)が今季5度目の完封で9勝目。シーズン5完封以上は18年菅野(巨)の8完封以来で、チームでは01年野口茂樹の5完封以来19年ぶりだ。また、9月15日広島戦の2回からは36イニング連続無失点。中日では56年大矢根博臣の40回1/3に次ぐ2位となり、球団記録を射程圏に入れた。なお、今季の防御率を1・92とし、菅野(巨)の2・02を抜いてセ1位に浮上。昨季に続く2年連続の最優秀防御率も見えてきたが、2年以上連続で獲得すると16~18年菅野の3年連続以来。球団では初の快挙となるがどうか。

続きを表示

この記事のフォト

「大谷翔平」特集記事

「始球式」特集記事

2020年10月15日のニュース