白樺学園・片山 5回8奪三振 3球団スカウトの前で成長披露 

[ 2020年6月21日 05:30 ]

練習試合   白樺学園11―2北海 ( 2020年6月20日    北海G )

5回4安打8三振で昨秋の神宮大会以来の対外試合を終えた白樺学園・片山
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 今秋のドラフト候補が20日、今季初の対外試合に登場した。昨秋の全道大会覇者で8月に甲子園で行われる「交流試合」に出場する白樺学園は、最速148キロのエース片山楽生(3年)が北海戦に先発。プロ3球団を前に5回8三振を奪った。

 昨秋の明治神宮大会以来7カ月ぶりの対外試合の緊張感をかみしめながら、片山が北海打線と対峙(たいじ)した。4回に3安打で2失点も、3回までは一人の出塁も許さなかった。最速142キロをマークし、3回の3者連続を含めて8奪三振。打っても4番として5回に勝ち越し打を放ち「自分と相手の駆け引きが楽しかった。野球をできるありがたさを実感した」と笑った。

 直球に加え全6種類の変化球を投げたこの日。最も意識したのはフォームだという。体重移動では力まず、リリース時に100%の力を集中する。「いいフォームで投げられた。もう少し直球の質を改善したい」という。

 コロナ禍の練習自粛期間に自己最速は5キロアップの147キロとなったが、12日の紅白戦でさらに1キロ更新し“大台”の150キロも視界に入ってきた。「あと2キロが…」と笑いつつ「全国でアドレナリンが上がって(大台に)行ってくれたら」と話すプロ志望の右腕を、この日は3球団が視察。巨人・柏田スカウトは「マウンドで落ち着きが出てきた。神宮と比較しても投球が成長している」と話した。

 変化球を痛打されたのが失点に絡んだが、要所の外角直球に大きな手応えをつかんだ。「最終的には最後の大会(甲子園)で“3年間”を出し切りたい」と片山。チームの集大成、そして自分の未来のため、進化を続ける。(竹内 敦子)

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2020年6月21日のニュース