巨人「ヴィーナス」山田ありささん 空っぽのスタンドでダンス…ファンのいる心強さ実感

[ 2020年6月21日 06:20 ]

開幕を待ちわびた人たち

今年の巨人「ヴィーナス」のリーダーを務める山田ありささん(撮影・森沢裕)
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 プロ野球に携わるチアリーダーにとっても、ようやく訪れた開幕。巨人公式マスコットガール「ヴィーナス」のリーダー・山田ありささんは本拠・東京ドームで、球場に来ることのできないファンの思いを背負ってダンスする。

 開幕から2試合で見えた景色は違った。山田さんは今年で3年目だが、観客席でなく、グラウンドの選手の方を向いて踊るのは初めて。客席のステージからエールを送った。

 「私たちとしても初めての経験。いつもの球場と雰囲気が違うのでお客さんがいてくれることがどれだけ心強いか感じました」。開幕までの3カ月はメンバー同士で動画を撮って送り合い、リモートでのオンラインレッスンを行った。自宅から、近くの公園から。筋トレなどを含めて最低1時間のメニューをこなして質を高めた。

 福井商チアリーダー部「JETS」の出身で在学時に全米大会で優勝。広瀬すず主演「チア☆ダン」として映画化もされた。日本では3位の成績で全米切符をつかんだため「日本で一番有名な東京ドームで、ジャイアンツと一緒に一番を経験したい」という思いで「ヴィーナス」に入った。

 開幕しても21人全員がそろうことはなく、11人と10人の2班体制で「密」を防ぐ。「ここから日本がまた明るく、元気になる。必ず声を一つにできる日が来ると信じて、心を込めてパフォーマンスします」とメッセージを送った。(神田 佑)

 ◆ヴィーナス プロ野球チアガールの先駆けとして1994年から活動を続ける。今年は新メンバー10人を加え、総勢21人。タレント事務所「ジェイズファーイースト」に所属し、公式インスタグラムやアメーバブログで活動の様子を紹介している。

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