阪神14年ぶり開幕連敗 ボーア重症4タコ また左…満塁で2度凡退「自分の責任」

[ 2020年6月21日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1―11巨人 ( 2020年6月20日    東京D )

<巨・神>7回2死満塁、三振し立ち尽くすボーア(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

 阪神は20日、巨人に1―11で大敗して06年以来14年ぶりの開幕連敗に沈んだ。メジャー通算92発の強打を期待されたジャスティン・ボーア内野手(32)が2度の満塁機を含む4打席凡退で途中交代。課題とされてきた左投手に苦戦した。開幕戦と合わせて8打席無安打。矢野燿大監督(51)は敗因の一つに挙げた上で新4番の一日でも早い目覚めを望んだ。

 7回裏からボーアの名前がスコアボードから消えた。わずか2点の劣勢。延長戦も考えれば再び打順が巡る可能性もあった中、矢野監督は総合的な判断から交代を決めた。

 「JB(ボーア)のところのね。あそこで1本出ていないっていうのがね。そういう打順というか。あそこで1本出てればっていうのは昨日もそうやったけど。そこが結果的にはポイントになってくるかなと思う」

 分岐点は、ことごとく新4番の打席だった。1点を追う3回は投手の岩貞の安打を起点に2死満塁。絶好の舞台で二ゴロに倒れた。左腕の田口に対して必死に粘り、カウント2―2から3球続いた外角低めスライダーを当てるのが精いっぱい。最後はボール気味のコースで打ち取られた。

 7回はビエイラの制球難から再び2死満塁。投入された高木に対して一度もバットを振れず、最後は外角直球で三振を奪われた。直後に救援陣が炎上し、接戦が壊れて大敗に沈んだ。2度の満塁凡退は、いずれも目前でマルテが四球。助っ人砲コンビとして連動できず、責任を背負った。

 「自分の打席が違う結果であれば、試合の結果も変わっていただろう。大事な場面で流れを持ってこれなかった自分の責任を感じている」

 今春キャンプから左投手に対して16打数無安打2四球で開幕。本番2戦目で初めて迎えた左腕戦で不安は現実のものとなった。巨人側の継投策も徹底し、弱点を見逃してはくれなかった。もちろん、たった2試合で答えは出ない。矢野監督は雪辱を望み、揺るがない信頼も寄せた。

 「やり返すチャンスもあるしね。今までにそういう経験はあると思う。練習を見ても一生懸命やるしね。練習前の準備にしたってね。一塁までしっかり走るとか。そういう姿は見せてくれている」

 ボーアも呼応した。「このまま負けたままでは終われない。昨日、今日のことは切り替えて、明日やり返したい」。まずは最初の1本だ。初安打が出れば、きっと変わる。チームも同じ。初勝利をつかんで勢いづきたい。(山本 浩之)

 ▼阪神・井上打撃コーチ(開幕から8打数無安打のボーアについて)4番だからクローズアップはされるけれども、苦しんでいるというのは、俺らもともに苦しもうと思う。ジャスティン(ボーア)の1本は、みんな待ち望んではいるけど、まだ2試合終わったところだし、一緒に打開策を練っていこうと思います。

続きを表示

2020年6月21日のニュース