広島・長野 今季初打席で逆転の決勝打 “逆転の赤ヘル”演出「何とかしたいと思った」

[ 2020年6月21日 05:30 ]

セ・リーグ   広島10-5DeNA ( 2020年6月20日    横浜 )

<D・広>8回2死一、二塁、逆転適時二塁打を放ち三進し笑顔を見せる長野(撮影・会津 智海)
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 広島・長野久義外野手(35)が佐々岡真司監督(52)に開幕2連勝を贈った。20日のDeNA戦で1点劣勢の8回2死一、二塁に代打出場し、左中間へ逆転の決勝二塁打。今季初打席で期待に応え、一挙7得点の猛攻を呼んだ。2試合連続の逆転勝利で赤ヘルが勢いづいてきた。

 切り札にふさわしく勘がさえた。長野は2―3の8回2死一、二塁の絶好機で代打として今季初打席に向かった。2ボールからのスライダーに空振りした直後の4球目。三嶋が左足を上げるよりもわずかに早く、左足を上げた。

 狙い澄ましたかのように直球にタイミングを合わせ、強烈なライナー性の打球が左中間へ。激走した一塁走者の堂林も還し、一気に逆転。代打では巨人時代の11年10月22日横浜戦の逆転サヨナラ本塁打以来となる決勝打になった。

 「いいところで代打で使ってもらったので、何とかしたいと思った。(堂林)翔太がよく走ってくれた」

 新助っ人のピレラが左翼に入ったことで、代打の切り札として開幕した加入2年目。佐々岡監督から「大事な所で出番がある」と伝えられた。「自分のことよりチームが勝つことが一番」。首脳陣からの期待に1打席で応えた。

 広島に移籍した昨季は状態が上がらないまま7月から約1カ月半の2軍生活を強いられた。当時2軍担当だった朝山打撃コーチは好調時との比較ができないことに頭を悩ませ、動画サイトの力を借りた。「ファンの方がつくったような本塁打特集を見て参考にした。それを長野にも見せながらね」。比較の末、スイング後の体重が捕手側に残り過ぎていると結論づけた。「いいときはしっかり左膝に体重が乗っていた」。この指導から時間もかからず、長野は再昇格した。

 同コーチは実績におごらず指導を聞き入れる姿勢に感心。築いた信頼関係は1軍担当となったいまも継続し、開幕延期の期間中には「下半身と上半身が崩れている。体幹を使おう」との打撃指導に耳を傾ける姿があった。「まだまだ体は元気。ベテランと言われないように頑張ります」。どのような起用法だろうと、長野の力が不可欠なことに変わりない。2試合連続の逆転勝ち。3連覇した頃の“逆転の赤ヘル”が戻ってきた。(河合 洋介)

 《代打での勝利打点は9年ぶり2度め》長野(広)が代打で決勝の2点二塁打。代打で勝利打点を挙げるのは、巨人時代の11年10月22日横浜戦の9回に山口から逆転サヨナラ本塁打を放って以来、9年ぶり2度目。

 《3連覇中は逆転勝ちがリーグ最多》広島が2戦連続で逆転勝ち。リーグ3連覇中の逆転勝利は16年が45度、17年が41度で12球団最多。18年も41度でセ最多(12球団最多は西武の42度)だった。対照的に4位の昨季は中日と並ぶリーグ最少の26度のみ。

 《広島の新人監督で開幕2連勝は球団タイ》広島の佐々岡新監督が開幕2連勝。チームの新人監督で開幕2連勝は68年根本監督、75年ルーツ監督と並ぶ球団タイ記録になった。開幕戦は0―1→5―1、この日は0―3→10―5といずれも逆転勝ち。広島の新人監督で開幕から2戦連続逆転勝ちは佐々岡監督が初めてだ。なお、新人監督の最多連勝記録は72年与那嶺監督(中)、79年梶本監督(阪急)の6連勝。

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