巨人・阿部2軍監督 選手に求める緊張感 その裏にあるチームへの変わらぬ思い 

[ 2020年6月21日 09:00 ]

巨人の阿部2軍監督
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 プロ野球が19日に開幕した。当面は無観客試合となるが、テレビやネットを通して熱戦に心を踊らせたファンも多いはず。そしてイースタン、ウエスタン両リーグも同時に開幕。今季から指揮を執る巨人・阿部2軍監督も前日の雨天中止を経て、20日の日本ハム戦(鎌ケ谷)で初陣に臨んだ。

 試合は1―3で敗れたものの「こうしてユニホームを着て公式戦ができるだけでも、すごくいろんな方に感謝しないといけないなと思いながら臨みました」とかみしめた。強い日差しが照りつける鎌ケ谷で、バッテリーに指示を送り、攻撃時に自らサインを出し、選手を鼓舞した。

 試合前のシートノックでは一塁側のファウルゾーンで球拾いをする姿も。「試合前でも気が抜けてれば外そうと思ってますし、一緒の立ち位置で見ておいたほうがいい」。選手と同じ目線でグラウンドに立ち、チームを引き締める。

 個人調整期間にも熱心に練習を視察し、自ら手本を示しながら選手に指導を行ってきた。まだ開幕日が不透明だった4月中旬に「もっと遊び心を持って打てばいい。その中で新たな発見があるよ」と助言した若林はこの日、4回に右越えソロを放った。着実に力をつけている若手も出てきているが「ここは雰囲気はぬるいよね」と言う。

 試合前のミーティング。開幕戦に代打で1軍初出場し、犠打を決めた高卒3年目の湯浅を引き合いに「そういうことは1軍は絶対あるんだから。勝つために。結果残したり、こっちのリクエストに応えられない限り、上には行けない」と説いた。全ては1軍に上がるため。チームの勝利に貢献するため。ファームで技術を磨く選手たちにシーズンに向け日々の緊張感を求めた。

 1軍は19日の開幕戦に勝利して6000勝に到達。昨年まで中心選手として多くの勝利に貢献してきた阿部2軍監督は「僕らしさって何か分からないですけど。アメとムチを使い分けながら1年間やって、1人でも成長したと目に見えて分かるようにできればいい」と言葉に力を込める。立場は変わっても、チームへの思いは不変。常勝軍団を支え続ける。(記者コラム・田中 健人)

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