マー君、米6年目で初の地区V 悲願の世界一へ「自分にできることをしっかり」

[ 2019年9月21日 02:30 ]

ア・リーグ   ヤンキース9―1エンゼルス ( 2019年9月19日    ニューヨーク )

<ヤンキース・エンゼルス>地区優勝を決め、シャンパンファイトする田中(AP)
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 ヤンキースの田中将大投手(30)は19日(日本時間20日)、マジック1で迎えたエンゼルス戦に先発し、7回4安打1失点で11勝目を挙げ、チームを7年ぶりのア・リーグ東地区優勝に導いた。メジャー6年目で初となる地区優勝で、メジャー通算1000投球回にも到達した右腕は、悲願のワールドチャンピオンを見据えた。

 田中にとって地区優勝で初めて味わう歓喜のシャンパンは、自らの手でつかみ取ったものだった。持っている男らしく、マジック1での先発マウンドが巡ってきた。スプリットがさえて大谷、トラウトを欠くエ軍打線を手玉。7回4安打1失点と大舞台での強さをまた示し、初優勝を決めた。

 「こういう形で決められたのは凄く良かった。地区優勝は長いシーズンを戦っての結果なのでうれしいです」

 フィールドでは伝統チームらしく控えめに祝ったが、クラブハウスではシャンパンとともに喜びがはじけた。田中も輪の中心に入り、主砲ジャッジに頭から豪快にかけられた。田中の手には他の選手と違う金色のシャンパンが。優勝決定戦で最も活躍した選手に贈ろうと準備されたアルマンド・ゴールド。「エース・オブ・スペード」の異名を取り、市価約5万円の人気高級シャンパンだ。「使ったんだけど、持って帰ろうと」と主役の勲章を手に表情を崩した。

 アップダウンの激しいシーズンだったが、メジャー記録となる30人もの負傷者リスト(IL)入りを出すほど野戦病院だったチームで、離脱することなくただ一人先発ローテーションを守り抜いた。過去5シーズンは必ず負傷離脱があったが「起こる時は起こるけど、自分にできることをしっかりやっていくこと」。今季179投球回はチーム最多で、この日で通算1003回1/3と節目も超えた。

 過去3度のプレーオフはいずれもワイルドカードでの進出で、ワールドシリーズ進出はまだない。「プレーオフに入れば地区優勝のアドバンテージを実感できると思う。この違いは大きいんじゃないか」。5回戦制の地区シリーズは本拠開幕で迎えられる。田中は9連勝中の左腕パクストンに続く2、3番手を任される見込みだが、まだ立ち位置は、はっきりとしていない。「レギュラーシーズンももう1試合あるし。明日からが大事」と緊張感は解かない。

 「プレーオフの最後の歓声ってあんなものじゃない。もっともっと盛り上がる」。頂点まであと3回、シャンパンファイトのチャンスがある。まだ始まりの祝い酒にすぎない。

 ≪地区S10・5開幕≫地区シリーズは10月4日(日本時間5日)開幕。対戦相手はレギュラーシーズン終了時の勝率で決まる。ヤ軍は現在勝率.649で、西地区で勝率.654のアストロズと競っている。リーグ最高勝率ならば、相手はワイルドカードゲーム勝者。勝率でアストロズに譲れば、中地区優勝チームと対戦。その後は地区シリーズの勝者同士が、リーグ優勝決定シリーズで激突。勝者が、ナ・リーグ優勝決定シリーズの覇者とワールドシリーズを争う。

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