原監督 涙の8度舞い「歳を取ると涙腺が弱くなって」復帰1年目でV奪回 補強と若手の融合で結実

[ 2019年9月21日 20:54 ]

セ・リーグ   巨人3―2DeNA ( 2019年9月21日    横浜 )

<D・巨24>胴上げされる原監督(撮影・木村 揚輔)
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 マジック2で迎えた巨人が21日、2位DeNAとの直接対決を3―2で制して14年以来5年ぶりのリーグ制覇を果たした。就任3度目の原辰徳監督(61)が14年の前回優勝に続き、横浜スタジアムで舞った。

 原監督は優勝が決まるとベンチで男泣き。首脳陣と喜び、ナインの手で背番「83」が8度舞った。

 優勝インタビューで「非常に新鮮ですね。歳を取ると、ちょっと涙腺が弱くなるかもしれませんね」と喜び、左翼席のファンへ「レフトスタンドのファンの皆さんありがとうございました。おめでとうございます」と大声で呼び掛けた。

 02、03年と06~15年に指揮を執り、今季から3度目の監督に就任。V逸なら5年連続で球団ワーストとなる重圧をはね返した。丸、炭谷ら大型補強を行う一方で中川、桜井、若林ら若手を次々に抜てき。補強との融合で優勝に導いた。

 今月18日には山口寿一オーナー(62)が来季3年契約の2年目となる原監督の続投を明言。都内で開かれたオーナー会議出席後に「大変よくやってくれている。好調な選手をうまく使って、チーム全体を活気づけてくれたと思います。非常にいい用兵、采配を見せてくれてきた。坂本、丸を良い打順で組み合わせて、引っ張ってきた」と手腕を称えた。

 監督個人としては7月30日の広島戦で、プロ野球史上13人目の監督通算1000勝を達成。球団では史上3人目の快挙で、来季は川上哲治氏の球団最多1066勝、同2位の長嶋茂雄氏の1034勝を視界に捉える。

 巨人は「平成元年」に続き「令和元年」も優勝。歴代5位タイ、8度目のリーグ優勝となる名将が、巨人に新たな「勲章」をもたらした。

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