【原監督優勝インタビュー】「一つになる力が素晴らしいチーム」「私の中の情熱、まだ残っていたようです」

[ 2019年9月21日 21:15 ]

セ・リーグ   巨人3―2DeNA ( 2019年9月21日    横浜 )

<D・巨>スタンドに手を振り、涙を流しながらナインの待つ輪に向かう原監督(撮影・森沢裕)
Photo By スポニチ

 マジック2で迎えた巨人が21日、2位DeNAとの直接対決を3―2で制して14年以来5年ぶりのリーグ制覇を果たした。就任3度目の原辰徳監督(61)は14年の前回優勝に続き、横浜スタジアムで優勝が決まるとベンチで男泣き。首脳陣と喜び、ナインの手で背番「83」が8度舞った。

 スタジアムでの優勝インタビューは以下の通り。

――優勝が決まった瞬間に男泣き。涙はどういう思いだった。

 「非常に新鮮ですね。歳を取ると涙腺が弱くなるかもしれませんね」

――コーチングスタッフも泣いていた。

 「非常に長い時間だった。阿部、亀井、坂本、岡本が全て固定観念を捨てて、どうやったら強くなるか、どういうチームをつくれば強くなるんだと、その一点に集中して秋からやってきた。不慣れなポジションでプレーした人もいていろいろあったが、このチームはまだまだ強くなれる、同時にまだ物足りなさもあるチームです。しかし、チームワークというか一つになる力は今までにない素晴らしいチーム」

 「最後の最後まで優勝を争ったベイスターズと、最後にこういう死闘の中で決戦を制することができたのも、ベイスターズに感謝、敬意を表したい。ペナントレースは巨人がやや上回ったが、健闘を称え合いたいと思う」

――去年の秋に就任してからどういうチーム作りをしたのか。

 「私も完全に休息に入っていて、野球界に戻るとは頭の片隅にもなかったが、オーナーより強い気持ちを伝えられて“監督をもう一度”と。果たして私の中に情熱が残っているのかということも不安だったが、まだ残っておったようです。そうい中でスタートして、今年久しぶりに優勝できたことは、ファンの皆様ありがとうございました。皆さんおめでとうございます」

――若手を積極的に登用した。

 「誰にでもチャンスがあると。そういう中でほとんどの選手がこの1軍に来た。現在もチームの中で競争をしている。まだまだジャイアンツは強くならないといけない。試合に出たベテランも中堅も懸命に戦ったのは、私も感謝している」

――2位に10・5差をつけたが、その後2位のベイスターズに0・5差まで詰め寄られた。そこから一つ前に出ることができた要因は。

 「目標は当然ペナントレース優勝と掲げて戦ってましたが、大きな欲というか、そうそう強い欲はなかった。したがって、ゲーム差が離れたり、0・5差になっても、謙虚なチームだったので動揺しなかった」

――主将の坂本は頼りになる存在だった。

 「入団1年目から彼を見ていた。非常に頼もしく大きく成長してくれた。私が3年間いない間も成長し続けていた。特にキャプテンシーというかチームをまとめる力は、先輩の阿部慎之助に負けないぐらい。技術ももちろんだが、強いリーダーシップで戦ってくれた。私はここまでのぶっちぎりのMVPだと思います」

――これからはクライマックス、7年ぶりの日本一へ向けての道のりになる。

「まだまだ道は険しいが、我々は優勝という大きな目標はありますが、謙虚にスタートしたチーム。クライマックスで勝ち残り、目標を達成したい」

続きを表示

この記事のフォト

2019年9月21日のニュース