高校野球、来春から投球制限「1週間で500球」 球児の将来見据え大改革

[ 2019年9月21日 05:30 ]

昨夏881球を投じた金足農・吉田輝
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 日本高野連が設けた「投手の障害予防に関する有識者会議」の第3回会合が20日、大阪市内で行われ、11月下旬に予定される日本高野連の理事会に提出する答申に、「1週間で500球」の投球制限を盛り込むことを決めた。対象は春夏の甲子園大会に加え、地方大会も含まれ、軟式にも適用される。来春センバツからの導入を見込み、3年間を試行期間と位置づける。

 明確な数値が示された。有識者会議は「1週間で500球」を結論とし、3年間は試行期間と位置づけてガイドライン的に運用。期間中にデータを集めるなど制度を検証し、その後に本格的に導入する運びとした。

 座長を務める中島隆信・慶大商学部教授は会議に先立って行われた都道府県理事長・専務理事との意見交換会で「全体のために個人が犠牲になることはあってはならない。選手ファースト、高校野球も変わっていかないと」と説明した。

 今夏甲子園では「1週間で500球」を超えた投手はいないが、昨夏大会で1回戦から決勝までに881球を投じた金足農・吉田輝星は抵触することになる。ルールを当てはめた場合、2回戦から準々決勝までの3試合で458球。準決勝は42球しか投げられない。07年夏に佐賀北を全国制覇に導いた百崎敏克氏は「吉田君みたいなのが登場しなくなる。時代の流れとしてしようがない」と話した。

 6月の会合では一定日数の中で投球数を制限し、全国大会のみを対象とする方針だったが、地方大会も含むことを確認。意見交換会では投手が3日連続で登板とならないような日程の調整を呼びかけた。

 今後は第4回会合で結論をまとめ、11月29日の日本高野連理事会へ答申として提出。早ければ来春センバツから試行される見込みだ。高校野球の改革へ、大きな一歩が踏み出された。

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