長嶋氏、巨人5年ぶりVを祝福 「今だから言える話だが…」一昨年、山口へ“直電”していた

[ 2019年9月21日 21:05 ]

セ・リーグ   巨人3―2DeNA ( 2019年9月21日    横浜 )

<D・巨>歓喜の輪に向かう原監督(中央)=撮影・木村 揚輔
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 マジック2で迎えた巨人が21日、2位DeNAとの直接対決を3―2で制して14年以来5年ぶりのリーグ制覇を果たした。就任3度目の原辰徳監督(61)が14年の前回優勝に続き、横浜スタジアムで舞った。

 長嶋茂雄終身名誉監督(83)は球団を通じてコメントを発表し、「85年間のジャイアンツの歴史の中でも格別」と祝福した。

 コメント全文は以下の通り。

 よくやってくれた。本当によくやってくれた。愛するジャイアンツが優勝したというのに、嬉しさが込み上げて、月並みな言葉しか出てこない。ただ、全ての試合は、ほぼテレビで観戦していただけに、話したいことは山ほどある。

 まずは、このリーグ優勝はこれまでの優勝とはまるで違うということだ。大袈裟かもしれないが、85年間のジャイアンツの歴史の中でも格別なものではないだろうか。もちろん私がジャイアンツの監督をしていた時も、優勝についての思いは色々あった。それは川上さんが監督をしていた時もあったはずだ。もちろん原監督にもあるだろう。だが、今回、私が率直に感じたこの優勝の思いとは、とにかく「意味」ではなく「意義」があるものだということである。

 5年ぶりの優勝だ。その間、ファンはどれほど待ちわびたことだろう。いいことばかりではなかった。思い起こせば、残念な出来事も少なくなかった。ただどんな時でも、ジャイアンツファンは声をからして応援してくれた。そして、監督、コーチ、選手、裏方、フロントがチーム一丸となって、その期待に応えてくれたのだ。意義があるとは、価値があるとか、目的や重要性があるという意である。あえてその言葉にこだわったのもそのためだ。

 原監督の苦労は察するに余りある。よくぞ、ここまでチームをまとめて導いてくれた。開幕スタートは成功したものの、5月中旬から苦しみ、3位に転落、6月後半から再び息を吹き返した。7月中旬から連敗が続き、8月からは連勝街道まっしぐら。振り返っても、波があったシーズンであったことが見て取れる。川上監督は“アメリカ野球”を掲げて9連覇を成し遂げたが、原監督は何を掲げてこの優勝を成し遂げたのだろうか。自ら“原野球”を確立したのではないかと感じたほどだ。

 キャプテンである坂本君の存在を抜きには、この優勝は語れない。丸君の活躍は予想を超えたものだった。ただ私は、投の山口君の健闘を称えたい。今だから言える話だが、一昨年、謹慎が決まった直後、私は彼に電話をした。じっとしていられなかったからだ。伝えたことは、一つ。「とにかく、くさるなよ。辛抱だ」だけだった。そんな山口君も期待に応えてくれた。原監督の胴上げを見ていたら、また嬉しさが込み上げてきた。

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