どん底味わったからこその投げる喜び DeNA三嶋、進化重ね最後のスパートへ

[ 2019年9月21日 09:30 ]

DeNA・三嶋
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 リードしていても、同点でも、リードを許していても、どんなときもその名前がコールされる。DeNAの三嶋一輝投手はここまで、自己最多の69試合登板を果たしている。

 出番を心から待ち望んでいる。疲労を心配する周囲の声にも「野球選手のうちは、投手はマウンドでたくさん投げることが幸せなこと。疲れているという感情が分からないんです」と一蹴。その考えは、不振にあえいだ日々から生まれた。プロ2年目の14年には開幕投手を務めたが、この年わずか1勝。その後も期待に応える成績を残すことはできなかった。マウンドに上がることは当たり前ではないと分かっている。だから「どん底を味わったから、うれしさや喜びが芽生えた」と充実感を漂わせる。17年途中から中継ぎに転向。昨年、ブルペンの一角として60試合に登板すると、今季はさらに存在感を増している。

 横浜スタジアムで試合が行われる6時間以上前、三嶋は決まって球場周辺をジョギングする。一日30分、横浜中華街や大さん橋を横目に汗を流し、訪れる戦いに向けて体を整える。昨年から始めたルーティンは「正直きつい日もあるし、打たれた次の日は走るのがしんどい」と言うが、雨の日や朝トレーニングを行う日以外、欠かしたことはない。入念な準備と日々の積み重ねが、土台となっている。

 19日の広島戦では自己最速の156キロをマーク。「29歳で進化できたってことですかね。球速だけが大事なわけじゃないですけど、まだまだできるという証明にもなったと思うのでうれしいです。160キロいけるかな~」と笑っていた。シーズンも最終盤。投げる喜びを胸に、三嶋が最後のスパートをかける。(記者コラム・町田 利衣)

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