偶然の出会い、甲子園で再会、そして…明石商・水上&八戸学院光星・武岡の不思議な縁

[ 2019年8月18日 19:16 ]

第101回全国高校野球選手権大会 準々決勝   明石商7―6八戸学院光星 ( 2019年8月18日    甲子園 )

<八戸学院光星・明石商>試合中、言葉を交わす八戸学院光星・武岡(左)と明石商・水上 (撮影・後藤 大輝)
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 甲子園は粋な計らいをしてくれる。1年ぶりの再会。それもグラウンドの上で。明石商の「2番・捕手」水上桂、そして八戸学院光星の「1番・遊撃」武岡龍世は、捕手と打者の間で無言の“会話”を交わしていた。

 「最後はあれで(バットの)芯だったらホームランなのかな、と思った。打席で気持ちが入ってました」

 水上が振り返るのは7―6の9回2死二塁だ。打席には武岡。一発逆転サヨナラという場面で、右飛に打ち取って2時間50分の熱戦は終わった。武岡は6打数無安打。水上にとっては、1年前のリベンジでもあった。

 2人には何とも不思議な縁がある。兵庫に住む水上と徳島に実家がある武岡。偶然の出会いは、2人のそれぞれの兄が野茂ジャパンのセレクションに参加したとき。兄と一緒に行った会場で初めて出会った。それから月日が流れ、再会は昨年の甲子園。1回戦で対戦し、武岡が塁に出たときに一塁手だった水上が「覚えてる?」と声をかけた。すると「夙川(ヤングリーグ)やろ」。当時の所属チーム名を挙げ、武岡がお尻を叩いた。試合は延長10回、9―8で八戸学院光星が勝った。

 あれから1年。この夏は準々決勝での“再会”だった。初回。際どい球を選んだ四球の水上が二塁まで進んだら、遊撃手の武岡が笑っていた。「あれ、ストライクやろ」。短い会話に、お互いが過ごしてきた時間が凝縮される。それぞれの道を歩み、再び顔を合わせた甲子園。試合後に武岡が声を掛けた。

 「次も頑張れよ」。その言葉を胸に、水上は準決勝に臨む。

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