板東英二、星稜・奥川は「半熟卵」大好物に例えエール「大人が割らないよう見守ってあげて」

[ 2019年8月18日 05:30 ]

第101回全国高校野球選手権大会11日目 3回戦   星稜4-1智弁和歌山 ( 2019年8月17日    甲子園 )

14回を力投した星稜・奥川(撮影・平嶋 理子)
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 全国高校野球選手権で17日、プロ注目の星稜(石川)・奥川恭伸投手(3年)が延長14回を投げて23奪三振をマークした。25奪三振の最多記録(参考)を持つ元中日投手でタレントの板東英二(79)は本紙の取材に「テレビをなんとなく見ていたら突然“板東英二の記録…”と名前が出てきてビックリした」と、自身の記録に迫る快投を喜んだ。

 板東は1958年大会に徳島商のエースとして出場。魚津(富山)との準々決勝で、延長18回を無失点で投げ抜き25三振を奪ったものの、スコア0―0で引き分け再試合となった。「疲れたとかどこが痛いというより、負けてどつかれるのだけは嫌としか考えてなかった。時代が時代なので」と笑う。

 この日の奥川が延長以降も150キロ台の球速をマークし続けたことに「自分の時代とはレベルが違う。比較にならないほど凄い」と称えた。

 再試合に投げ勝った板東は、決勝まで4日連続で完投し準優勝。1大会83奪三振も、いまだに破られていない大会記録だ。ここまで35奪三振の奥川が並ぶには3試合で48、1試合平均16必要となる。板東は「抜かれるのは構わない。“あの板東を抜いた”と言ってもらい、死ぬ前にもう一度自慢させてほしい」と冗談を交えて期待を寄せた。

 連投の影響もあり、肘の不安を抱えてプロ入りした板東。疲労が心配される奥川の今後の登板には「プロに行く夢があるなら、監督がそっと本人に聞いてあげてほしい」とした。最後は大好物のゆで卵に例え「彼はまだ半熟。完全な煮抜き(固ゆで)卵になるまで、大人が割らないよう見守ってあげて」と奥川の大成を願った。

 《全6戦完投準V》▽板東英二の58年甲子園 同年の春季四国大会で板東が延長25回を投げたことをきっかけに規定が見直され、甲子園で延長18回引き分け再試合制が導入された。準々決勝で徳島商・板東と魚津・村椿が一歩も譲らず18回まで無失点投球を続け、くしくも適用第1号に。板東は翌日の再試合も先発し、1失点完投で勝利に貢献した。作新学院との準決勝でも1失点完投したが、決勝では力尽き柳井に7失点。6試合62イニングを1人で投げ抜き、83奪三振を積み上げた。

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