仙台育英・小濃「当たり前のことを当たり前に…」星稜・荻原の異変察し“友情の給水”

[ 2019年8月18日 19:03 ]

第101回全国高校野球選手権準々決勝   星稜―仙台育英 ( 2019年8月18日    甲子園 )

<仙台育英・星稜>7回2死、足がつりそうになった星稜・荻原(左)にドリンクを手渡す仙台育英・小濃(撮影・北條 貴史)
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 7回、仙台育英の攻撃中、足に違和感を訴えたマウンド上の星稜・萩原に、仙台育英の小濃が水分を届ける心温まるシーンがあった。

 小濃自身が飲もうと持っていたスポーツドリンク。足をつったマウンドの萩原の異変を察知し、部長と監督に「持って行った方がいいですよね」と確認して自ら持って行ったという。

 「あの投手は2年生でまだ先がある。相手だけど相手がいてこそ野球ができるので、相手に感謝の思いもあって持って行くことにした」と小濃。「先まだは長いからしっかり飲んどけ」「すみません。ありがとうございます」とのやりとりがあったとも明かした。

 これまで、仲間が死球を受けた際に相手チームから冷却スプレーをかけてもらうなど、助けてもらったこともあり「その恩返しができた」。相手を思いやる姿に球場からは大きな拍手が贈られたが「当たり前のことを当たり前にというのはチームで言っていたので、それができてよかった」と胸を張った。

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