広島・バティスタ2発4打点!連夜の逆転劇で6カードぶり勝ち越し「サイコーで~す!」

[ 2019年7月21日 05:30 ]

セ・リーグ   広島4-2巨人 ( 2019年7月20日    マツダ )

ヒーローインタビューでペリシアーノ通訳(中央)とポーズをとるバティスタ(撮影・奥 調)
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 広島は20日の巨人戦に逆転勝ちして6カードぶりに勝ち越しを決め、中日と並ぶ同率3位に浮上した。

 本拠地の大歓声に後押しされた大飛球が、右翼ポール上部を直撃すると、バティスタは右手を突き上げた。この日2本目となる21号決勝2ラン。お立ち台では日本語で「サイコーで~す」と2度絶叫し、2発4打点の結果に破顔一笑だった。

 「ランナーが出たらデラロサが出ると思った。100%ストレートを打とうと思った。本当にうれしいです」

 同点の8回2死二塁で、カウント1―1からの157キロ外角直球を捉えた。同じドミニカ共和国出身の右腕には前夜、4―5の7回2死三塁でスライダーに見逃し三振。この打席も2球目の同じ変化球を空振りし、直球1本に絞っていた。

 「1、2打席目が良くなかったので、集中していた。チームに迷惑をかけていたので、貢献したかった」

 空気を変えたのも大砲だった。2点を追う6回2死一塁で、フルカウントからの真ん中低め直球を振り抜き、バックスクリーン左へ20号2ラン。左腕・今村には5回まで二塁すら踏めず、散発2安打に抑えられていただけに、値千金の同点弾となった。

 最愛のファミリーと信頼する通訳に届けるアーチだった。バックネット裏では妻・チャベリさんと一緒に実父のホセさんが初観戦。「今日はお父さんのおかげ」と喜んだ。28日に帰国するフェリシアーノ通訳にも「寂しいけど、帰る前にいい仕事を見せられた」と充実感をにじませた。

 「ナイスバッティング。2死から2本もよく打ってくれた」。緒方監督は殊勲のバティスタを称え「今日も粘り強く戦う中で、ファンに喜んでもらえる結果になってうれしい。明日もいい試合を見せたい」と前を向く。

 1敗どころか引き分けでも自力優勝の可能性が消滅する土俵際で、鮮やかな連夜の逆転G倒。粘り強い試合運びで劣勢を跳ね返した。「これから打つよ」。不調から7月上旬に2軍落ちを経験したドミニカの大砲は、ニヤリと笑って5月20勝4敗の快進撃を支えた猛打再現を予告した。(江尾 卓也)

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2019年7月21日のニュース