DeNA・佐野が幸せの「黄色いTシャツ」を着るワケ

[ 2019年7月5日 10:30 ]

お好み焼き店「はらちゃん」のTシャツ姿で練習するDeNA・佐野
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 真夏のような陽光に、鮮やかな黄色が映えていた。6月下旬のある日。DeNA・佐野が横浜スタジアムで早出特打を行っていた。黄色いTシャツ姿。興味を引かれて聞いてみると「いいでしょう?目立っていこう、と思って。(母校・広陵の)後輩のお母さんがやっている店なんですよ」。Tシャツには「お好み焼き はらちゃん」の店名。後輩思いの、本当に優しい男だなと思った。

 「はらちゃん」は広島市内、JR山陽本線の五日市駅から徒歩20分ほどのところにある。佐野の広陵野球部の1学年後輩は、原村健太郎さん。佐野は在学当時から、健太郎さんを非常にかわいがっていたという。さらに1学年下に佐野の弟・悠太さん(現BCリーグ・信濃)がいた。悠太さんのことは健太郎さんが何かと面倒を見る、そんな関係だった。

 「広島のちっちゃいお好み焼きのお店なんですよ。どうしてもやりたくて…。死ぬまでにやりたかった夢なんです」

 佐野にとっての「後輩のお母さん」で、店を切り盛りしている原村成子(せいこ)さんはそう話した。オープンしたのは17年5月。成子さんが49歳の時だった。開店から2周年。夢だったという店を、遠く横浜で佐野がTシャツを着てアピールしてくれている。「ありがたいですねえ。本当に後輩思いで。(Tシャツを着ていることは)息子を通じてお礼を言いました。私も広島から応援しています」。成子さんは声を弾ませながら言った。

 店には健太郎さんの同級生ら、広陵野球部のOBらが大勢顔を出すという。残念ながら、佐野はまだ来たことがない。「何かと忙しいでしょうし…。でも、いずれは来ていただきたいな、と思います」と成子さん。

 映画「幸せの黄色いハンカチ」ならぬ、幸せの黄色いTシャツ。佐野が店を訪れ、健太郎さんと一緒に成子さんが焼いたお好み焼きをほおばる。そんな日は、すぐにでもやってくるような気がする。(記者コラム=鈴木 勝巳) 

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