大谷18度目マルチ 急死スカッグス投手にV誓う「墓前にチャンピオンリングを」

[ 2019年7月5日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス6―2レンジャーズ ( 2019年7月3日    アーリントン )

<レンジャーズ・エンゼルス>3回、3ランを放ったトラウトを迎える大谷(右)、胸にはスカッグスさんの背番号「45」のバッジが…
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 エンゼルス・大谷翔平投手(24)は3日(日本時間4日)、27歳で急死した同僚のタイラー・スカッグス投手へささげるワールドチャンピオンを目標に掲げた。レンジャーズ戦では2本の二塁打を放ち、貯金1とする2連勝に貢献した。この日発表されたオールスター戦前日の本塁打競争には選出されなかったが、日本球界出身のアーチストとしての使命感を口にした。

 この悲しみが癒えることは一生ないのかもしれない。それでも大谷は澄んだ瞳で前を見て、誓いを立てた。

 「切り替えろ、という方が無理だと思う。みんなで無理にでも盛り上げていかないといけないのかなと思うので。まだまだポストシーズンの可能性もある。終わった時に、墓前にチャンピオンリングを持っていけたら」

 1日に突然襲った訃報。兄貴分的存在だったスカッグス投手の死。チームは名前と背番号45が入ったバッジを着けて残り試合をプレーすることを決めた。消せない傷を抱えて臨んだ一戦で、パフォーマンスは鈍らなかった。

 6回、右腕フラードの内角高めツーシームを叩き右中間を割った。二塁打で出塁し、後続の適時打で生還した。8回先頭でも左越え二塁打し今季初、メジャー3度目の1試合2二塁打と暴れた。大谷はまず理想の打撃を外野の間を割る二塁打とし、延長線上に本塁打を置く。「ああいう打球を多く打っていればホームランも増えてくる。いい傾向かなとは思います」。今季18度目のマルチ安打で打率を・307に上げた。

 試合中に発表されたオールスター戦前日の本塁打競争出場選手に名前はなかった。「選ばれたら出るというだけ」。今まで出場した日本野手はいない。個人的な感想に続き、将来的な出場へ向けてその意義も口にした。

 「僕というよりは、日本の野球界にとって大事なことじゃないかと思います。出るかどうかも大事だし、勝つか勝たないかも大事。いろんな選手がいる中で、出場するのは大事じゃないかと思う」

 現役日本選手唯一の野手。そしてメジャーリーガーの中でも群を抜く飛距離が注目を集めていることも分かっている。背負い始めた宿命に、大谷が真っすぐに向き合い始めた。

 《3番で出続ければ…規定打席到達可能》5月に復帰した大谷はここまで49試合に出場し、199打席に立った。残り75試合全てで4打席入れば499打席。数試合は休養日が与えられる見込みだが3番で打ち続ければ4打席以上立つ試合もあり、規定打席数502に到達する可能性はある。ここ1週間は打率5割と絶好調で.307まで上昇。3割を維持すれば、イチロー(マリナーズ)、松井秀喜(ヤンキース)以来、日本選手3人目となる。

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