【南大阪】かわち野・北浦、気迫の完投勝利

[ 2018年7月9日 08:50 ]

第100回全国高校野球選手権記念 南大阪大会1回戦   かわち野10―3泉大津 ( 2018年7月8日    久宝寺 )

<かわち野・泉大津>7回3失点で完投勝利したかわち野・北浦
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 音楽プロデューサーのつんくが作曲したメロディーに乗って、“塩爺”こと塩川正十郎元財務相が作詞した「かわち野、かわち野、かわち野…」というフレーズが響く。右足をつりながら6安打3失点で完投した北浦星河投手(3年)も、高らかにかわち野の校歌を歌い上げた。

 「最後まで自分が投げようと思っていました。ベンチでは周りに気づかせないようにしながら、冷やしていました」

 足の異変は3回からあった。30度を超える気温に加え、未明まで降り続いた雨で蒸し暑さが倍増。初戦の緊張感も体力を奪っていった。それでも130キロ台後半の直球を軸に、カーブを効果的に使ってアウトを重ねた。

 打線の大量援護のおかげで6回を終えて7点優勢。あと1イニングを抑えればコールド勝ちだ。先頭打者を一邪飛に仕留めると、右足を引きずり始めた。次の打者のゴロは自らの足もとに転がり、グラブを差し出すが届かない。遊撃手の吉村が素早くカバーして事なきを得た。安打を許し、大林への4球目で限界を迎えて倒れ込んだ。水分補給とナインのストレッチで立ち上がると、白石亮次監督の「このバッターは頼む」という激励に奮起。93球目で中飛に抑えた。

 東大阪市の加納、盾津の両校が統合し、04年4月に開校と歴史は浅い。

 「入学した時から、記念大会の年に甲子園へ出ることを目標にしていました」

 エースの視線は、チームに新たな歴史をつくる意欲に満ちていた。

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