DeNA井納 先発1勝 ノーノー男い〜の〜「新たに開幕」

[ 2018年7月9日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA1―0阪神 ( 2018年7月8日    甲子園 )

<神・D>今季3勝目を挙げた井納(撮影・岩崎 哲也)
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 DeNA・井納にとって、背水のマウンドで手にした勝利の味は格別だった。今季開幕から中継ぎに配置転換され、2軍降格を経て巡ってきた1軍での今季初先発。マウンドに上がるたびに、指で土に文字を書くルーティンは漢数字の「一」だった。「(回の)先頭を切ること。野手がとってくれた点をいかに守るか」。自分に言い聞かせ、腕を振った。

 4回まで先頭打者に出塁を許さない。味方が1点を先制した直後の3回2死で福留から内角低め148キロ直球で見逃し三振を奪うと雄叫びを上げた。5回2/3を3安打無失点。昨年9月16日の巨人戦以来となる先発白星で、チームを3連勝での2位タイ浮上に導いた。

 「若い選手は勝てば自信がつく。何とか勝ちをつけてあげようと思ってやっていた」と話す井納だが、救援で防御率4点台と精彩を欠いた。それでも今月1日のイースタン・リーグ、日本ハム戦でノーヒットノーランを記録。つかんだチャンスを逃さなかった。「新たに開幕したかな。自分には先発しかない」。勝利球はファンの子供に譲ったが、確かな自信を手にした。 (重光 晋太郎)

 ▽井納のイースタン・リーグでのノーヒットノーラン 7月1日の日本ハム戦に先発。9回、126球を投げ、許した走者は6回無死からの四球による1人だけ。その走者も盗塁死でアウトにし、打者27人の準完全試合となった。

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2018年7月9日のニュース