ソフトB柳田 2年連続20号 豪雨被害の故郷・広島気遣う

[ 2018年7月9日 08:27 ]

パ・リーグ   ソフトバンク8-0オリックス ( 2018年7月8日    京セラD )

<オ・ソ>3回、柳田は特大の右越え2ランを放つ(撮影・井垣 忠夫)
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 首をひねっていた。試合前のフリー打撃。最後の一振りで右翼席に放り込んでも、ソフトバンク・柳田は飛距離に不満そうだった。

 試合になれば、アドレナリンが出る。1点を先制した直後の3回2死一塁。西の内角140キロ直球を強振した。京セラドームの5階席のさらに上段まで運ぶ、推定140メートルの特大弾。2年連続20号到達に「いい打球が打てた。完璧だった」と納得の表情だった。

 3日の楽天戦から打順は4番から3番に戻った。そこから3試合連続マルチ安打をマークするなど12打数7安打、打率・583と絶好調だ。工藤監督は「あそこは1点で終わるのと3点では全然違う」と貴重な追加点となった一打を絶賛した。

 故郷の広島は西日本豪雨で大きな被害を受けている。「実家は大丈夫だったけど、友達の家は水が出なかったり困っている。連絡を取って“何が欲しい?”とか聞いている。できることをやろうと思う」と神妙な顔つきで言った。

 チームは5試合ぶりの2桁安打となる15安打で快勝。ロッテが敗れたため、単独3位に浮上し、球宴までの前半戦の勝ち越しターンを決めた。柳田は「まだまだ、食らいついていきたい」と表情を引き締めた。

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2018年7月9日のニュース