あん馬・銅の萱 心は早くも3年後「パリ五輪へのスタートの銅メダル。金がほしい。今すぐ練習したい」

[ 2021年8月1日 20:10 ]

東京五輪第10日 体操男子種目別あん馬 ( 2021年8月1日    有明体操競技場 )

<体操男子種目別あん馬決勝>銅メダルが決まりガッツポーズを見せる萱和磨(撮影・会津 智海)
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 体操男子種目別あん馬の決勝が行われ、男子団体で銀メダルを獲得した日本の主将・萱和磨(24=セントラルスポーツ)が、同種目では4大会ぶりとなる銅メダルを獲得した。

 団体で主将を務め、床運動と跳馬以外の4種目で抜群の安定感を見せつけていた萱。この日も“失敗しない男”ぶりを発揮した。表彰式では、首にかけたメダルを天に向けるように掲げ、じっと見つめた。

 インタビューでは、「あん馬はこれまで出た国際大会で一番レベルが高く、(メダルが)取れるのかなと思ったが、自分のことに集中した結果の銅メダル。すごくうれしかった」と語ったが、「でも僕は、金メダルが欲しいんだな、とあらためて思った」と実感を込めた。

 「銅は悔しい?」の問いには、「そもそも実力としてはメダルを狙えるかどうかのところだった。悔しいというよりやりきった感じ。自分をほめたい」と、この日の戦いには納得の様子。だが、「パリ五輪へのスタートの銅メダル。まだまだ満足したくない。やっぱり金メダルが欲しい。3年後に向けて今すぐにでも練習したいです」と、早くも今回たどり着けなかった頂点への固い決意を表明した。


 ◆萱 和磨(かや・かずま)1996年(平8)11月19日生まれ、千葉県出身の24歳。世界選手権は15年に男子団体総合金メダル、あん馬3位。18、19年団体総合3位、19年平行棒3位。16年リオデジャネイロ五輪代表補欠。昨年の全日本選手権初優勝。順大大学院、セントラルスポーツ。1メートル63、53キロ。

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