皆川博恵「後手後手に回った」 準決勝で敗れて3位決定戦へ レスリング女子フリースタイル76キロ級

[ 2021年8月1日 19:24 ]

東京五輪第10日 女子レスリング76キロ級 ( 2021年8月1日    幕張メッセ )

皆川は2回戦でマエーを下す(AP)
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 女子レスリング76キロ級の皆川博恵(33=クリナップ)は、準決勝でアリネ・ロター・フォケン(ドイツ)に敗れ、3位決定戦に回ることとなった。

 皆川は大粒の汗を流しながら、「相手の方が手足が長いので、先に触られてしまう場面が多くて、後手後手に回ってしまった」と悔しそうに振り返った。

 皆川は17年から19年まで、3年連続で世界選手権でメダルを獲得した実力者。元世界王者・浜口京子の壁に阻まれて五輪とは縁がなかったが、浜口引退後は重量級を支えてきた。男女を通じて今大会の日本勢では最年長となる33歳。3位決定戦に向けて、「駆け引き、試合の展開を気にしすぎているので、試合が始まってすぐから攻めていきたい。決勝に出たかったけど、気持ちを切り替えて頑張りたい」と前を向いた。

 泣いても笑っても残すは一戦。30歳を超えて輝きを増した遅咲きの苦労人が、全力でメダルをつかみにいく。

 ◆皆川 博恵(みながわ・ひろえ)旧姓・鈴木。1987年(昭62)8月19日生まれ、京都府出身。東宇治中―立命館宇治高―立命館大。宇治教室でレスリングを始める。世界選手権は17年に75キロ級、18年に76キロ級で銅メダルを獲得。17年に結婚。1メートル62。

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