政治的対立乗り越え感動的ツーショット 柔道イスラエル代表のムキとイラン出身のモラエイ

[ 2021年8月1日 23:26 ]

サギ・ムキ(左)がインスタに投稿したモラエイとのツーショット写真(@sagi_mukiから)

 東京五輪の柔道男子81キロ級に出場し、男女混合団体戦ではイスラエルの銅メダルに貢献したサギ・ムキ(29)が1日、自身のインスタグラムを更新し、同級で銀メダルを獲得したサイード・モラエイ(29=モンゴル)との感動的なツーショットを公開した。

 ムキは2年前の19年8月に五輪と同じ日本武道館で行われた世界選手権に出場して優勝。一方でイラン出身のモラエイもイラン代表として出場し、18年大会に続く2連覇を目指していたが、準決勝で先にムキが決勝進出を決めたことにより、イスラエルと対立するイラン政府から、決勝での対戦を避けるために棄権よう圧力を受けた。モラエイは準決勝で敗れ、続く3位決定戦に勝った場合はムキと同じ表彰台に上ることになるため、再び辞退するように圧力を掛けられた。この時、イラン代表の関係者や同国のスポーツ大臣から、家族の身の安全に関する脅しを受けたとされている。

 結局、3位決定戦に出場したものの敗れたモラエイだが、大会後は母国には帰国せず、ドイツに渡り難民認定を受けた。その後、同年12月には異例のスピードでモンゴル国籍を取得。東京五輪にはモンゴル代表として出場し、決勝では日本の永瀬貴規に惜しくも敗れたものの、銀メダルを獲得。団体戦でもモンゴル代表の一員として出場した。

 ムキはインスタで、選手村の五輪マークの前でモラエイと共にそれぞれが獲得したメダルを持ち、笑顔でこぶしを合わせる写真を公開。メッセージには「”One picture is worth a thousand words”. Proud to be with my dear friend Saeid Mollaei in Tokyo 2020. Victory of the Olympic spirit above all!」(1枚の写真には千もの言葉と同等の価値がある。東京2020で親友のサイード・モラエイと共にあることは誇りだ。何よりも五輪の精神の勝利だ)と投稿。コメント欄には政治的対立を乗り越え、五輪精神を体現する2人への称賛の声が相次いでいる。

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