柔道混合団体は銀 宿敵・フランスに完敗 大野主将「3年後リベンジできるように」パリで覇権奪回誓う

[ 2021年8月1日 05:30 ]

東京五輪第9日 柔道混合団体決勝   日本1ー4フランス ( 2021年7月31日    日本武道館 )

柔道混合団体決勝でフランスに敗れ、肩を落とす日本チーム(撮影・北條 貴史)
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 新種目の男女混合団体が行われ、世界選手権4連覇中の日本は決勝でフランスに1―4で敗れ、銀メダルに終わった。主将を務めた男子73キロ級の大野将平(29=旭化成)が初戦となった準々決勝のドイツ戦で14年世界選手権以来の対外国人相手の敗戦を喫するなど、一日通じて歯車がかみ合わなかったニッポン柔道。史上最多9個の金メダルを獲得しながらも、3年後のパリ五輪に大きな宿題を残した。

 沈痛な面持ちで整列する6人の視線の先に、リネールを中心に歓喜の輪を作るフランスチームの姿があった。世界選手権4連覇中の日本だが、勝たなければならなかった“本番”の東京五輪でまさかの銀メダル。57年前、神永昭夫がヘーシンクに敗れたのは柔道競技最終日。再び最終日、屈辱にまみれた。

 「最後に井上監督を男にしたかった。主将として責任を感じる」。無作為の抽選で試合順が決まる団体戦で、決勝は「運命を感じた」という6番手の“大将”となった大野だが、5番手の芳田が敗れ終戦した。初戦となるドイツ戦では、個人戦初戦負けの相手に技ありを奪われて敗戦。「団体戦の難しさを感じた。(個人の敗戦としては)特に気にしていない」と話したが、一日を通じ、いい流れをもたらせなかった。

 フランスは世界選手権過去3大会の決勝を争った最大の宿敵。日本と同様、男女各階級にメダル候補がそろう欧州一の柔道大国だ。個人戦は金1個、銀、銅が各3個と日本が大きく水をあけた格好だが、先鋒(せんぽう)で女子70キロ級女王の新井が63キロ級Vのアグベニェヌに完敗。その後も悪い流れを変えることができなかった。

 男子日本代表の井上康生監督は「悔しいが、選手は素晴らしい戦いをしてくれた。ぜひ称えてほしい」とかばった。だが、個人戦で史上最多の金メダル9個を獲得し、7日連続で日本武道館に君が代を流してきただけに、後味の悪さは残った。「自分の五輪は今日が最後かなと思った」という大野だが、「また3年後、日本としてリベンジできるように精進していきたい」とも口にした。東京の借りはパリで。覇権を取り戻す戦いは、すでに始まっている。

 ▽男女混合団体戦 男子73キロ以下、90キロ以下、90キロ超、女子57キロ以下、70キロ以下、70キロ超の計6階級で争われる団体種目で、五輪では今大会で初めて実施。4戦先勝で勝ちが決まり、内容(一本、優勢)の優劣はなし。3―3の場合は抽選で選ばれた階級が、ゴールデンスコアによる代表戦を行う。17年世界選手権で初めて実施された際は、女子→男子の軽い階級から対戦が行われたが、現在は無作為の抽選で選ばれた階級から開始するルールに変更された。各階級の選手は2人までエントリー可能。試合のルールは個人戦と変わらない。

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