太田雄貴氏、フェンシング選手への「誹謗中傷が鳴り止まない状況」明かす 「言葉の暴力は許されない」

[ 2021年8月1日 17:40 ]

東京五輪第10日 フェンシング男子フルーレ団体 ( 2021年8月1日    幕張メッセ )

太田雄貴氏
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 五輪メダリストで国際フェンシング連盟副会長の太田雄貴氏(35)が1日、自身のツイッターを更新。フェンシング・男子フルーレ団体準決勝でフランスに42-45で敗れ、米国との3位決定戦に挑むことになった日本選手へのSNSでの中傷をやめるようにと訴えた。

 初戦となる準々決勝で第3シードの格上イタリアを大接戦の末に破って準決勝へと駒を進めた日本は、2016年リオデジャネイロ五輪銀メダルの強豪を相手に8点リードされた最終9試合目で松山恭助(24=JTB)が神がかり的な強さを発揮。一時、1点差まで追い上げたが及ばなかった。

 試合後、太田氏は「皆さんへのお願い」と題してツイート。「男子フルーレの準決勝、沢山の方に応援頂きありがとうございました。敗れましたが、フェンシングでは流れや調子の波があり、望んだ結果と違う事になる事がよくあります」とした上で、「現在、特定の選手への誹謗(ひぼう)中傷が鳴り止まない状況です。3位決定戦を控えている中、悲しい状況です」と明かした。

 続く投稿では「選手、コーチ、スタッフは、今日に至るまで、血の滲むような思いで競技と向き合ってきました。スポーツでは、望んだ結果を出せない事が多々あります。私も現役の頃よくありました。そういった選手に対しての言葉の暴力は許されるものではありません。笑って看過出来るものではありません」と強調。さらに続けて「有名税で見過ごす事なんて到底ありません。SNSは、もはやインフラとして、生活に密着しており、選手の目に留まらない訳がありません」とし、「どうかお願いです。こんな時こそ、温かい言葉や、メッセージをかけてあげて下さい。ネガティブな感情を選手にぶつけるのはどうかおやめください」と訴えた。

 男子エペ団体の歴史的金メダルに続く団体でのメダル獲得をかけた3位決定戦は、午後6時30分開始予定。

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