BMX中村輪夢 メダル獲得ならず 新技成功も5位、大ケガ乗り越えて臨んだ五輪で積極トリック披露

[ 2021年8月1日 12:10 ]

東京五輪第10日自転車男子BMXフリースタイルパーク ( 2021年8月1日    有明アーバンスポーツパーク )

東京五輪の新種目、自転車男子BMXフリースタイル・パークに出場した中村輪夢(AP)
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 新種目の自転車男子BMXフリースタイル・パークの決勝が行われ、19年W杯総合王者の中村輪夢(19=ウイングアーク1st)はメダル獲得はならず5位だった。

 大ケガを乗り越えた天才ライダーだったが、メダルには届かなかった。前日7月31日の予選では、今大会に向けて用意してきた新技を温存しながら87・67点で2位発進。この日の決勝に満を持して新技を披露したが、1本目は着地で足をつくミスをし、2本目で新技に成功するなど果敢に攻めたものの、85・10でメダルには届かなかった。

 19年4月に広島でのW杯で2位に入り、Xゲームズでも銀メダルを獲得。同11月にW杯で日本男子初の優勝を飾り、種目別のW杯年間王者に輝いた。勢いに乗って20年東京五輪に挑むはずだったが、新型コロナウイルスの感染拡大で夢舞台は1年延期になり、昨年9月の全日本選手権で連覇を達成した直後に左かかとを骨折した。

 競技人生で初めての大けがを負い、約3カ月、自転車に乗れなかった。そんな折り、同じ京都出身の人気ラッパーのANARCHY(アナーキー)さんが中村のために新曲「HIGH AIR」を書き下ろしてくれた。復帰戦となった今年5月のマイナビ・ジャパンカップ(茨城県・境町アーバンスポーツパーク)では、競技でこの応援歌を流して優勝。力強さを増して戻ってきた。

 名前の由来は自転車パーツの「リム」。ソルトレークシティー冬季五輪が開催されていた02年2月9日に誕生し、漢字は「輪」と「夢」に決まった。当時は誰も予想できなかった五輪の夢舞台に挑んだが、メダルにはあと一歩及ばなかった。

 ◆中村 輪夢(なかむら・りむ)2002年(平14)2月9日生まれ、京都府出身の19歳。父・辰司さんの影響で3歳からBMXに乗り、5歳で大会に初出場。中学生でプロに転向した。17年全日本選手権初代王者、19年Xゲーム米国大会準優勝、同9年W杯種目別年間王者。京都つくば開成高出、昨春に環太平洋大に進学。1メートル70、62キロ。

▽BMXフリースタイル・パーク 東京五輪の新種目。20インチの自転車に乗り、斜面や縁石、ハーフパイプに似た「ランプ」など複雑な曲線が組み合わさったくぼみのあるコースを自在に使いながら、60秒間にジャンプや空中動作、回転などのトリックを繰り出し競う採点競技。採点の対象はトリックの難易度や独創性、構成、スタイル、スピード、コントロール、着地など。予選では試技を2回行い、2回の平均点の順位で決勝進出が決まったが、決勝は試技を2回行い、2回のうちのベストスコアで順位を決定する。競技中には音楽が流される。

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