新陳代謝なき日本バドミントン界「大きく変わらないと」関係者嘆く

[ 2021年8月1日 05:45 ]

東京五輪バドミントン混合ダブルスで銅メダルを獲得した渡辺(左)と東野。日本勢のメダルはこの1つに終わった(AP)
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 東京五輪でメダルラッシュが期待されたバドミントンは、混合ダブルスでの銅メダル1個だった。日本勢は直近の19年世界選手権で全種目で表彰台に上がり、今大会も全種目で世界ランキング5位以内の選手をそろえていた。日本協会は金3個を含むメダル6個という目標を掲げながら、優勝候補選手が次々と敗退。負傷に泣いた選手もいた。

 日本協会専務理事を務めた現日本実業団連盟の今井茂満理事長は「いろんな競技団体が一丸となっているが、バドミントンは一丸になれていなかった」と語る。日本協会は50歳代の理事でも若いとされる体制。お友達人事とも捉えられ「下を排除し、役職がほしい地方の理事ばかり。本当にひどい」と嘆く。

 最近では、S/Jリーグ今季参戦が認められなかった丸杉Bluvicが日本スポーツ仲裁機構へ申し立て、日本協会の決定を取り消す判断を下した。だが、協会側は日本スポーツ機構に従う自動応諾条項から離脱する前代未聞の決断。「(丸杉所属の)フクヒロがかわいそう。排除しようとしていて、いじめに近い」と今井氏。結果的には、広田の負傷という不運があったが、自国の五輪に挑む選手の状況としては良いものだったとは言えない。

 日本代表のヘッドコーチに朴柱奉氏が04年に就任。東京五輪後の25年まで契約を更新している。世界と戦える技術とマインドを叩き込んできたが、マンネリ化を指摘する声もある。もっと選手に実戦の機会を与えることができなかったか。日本を丸裸にする中国、韓国勢の上をいく分析や対策はできなかったのか。強化部が有効に機能しておらず「誰か五輪に向かう姿勢を必死に説いていたのか。自分が責任を取る、という覚悟ある人がいない。強化本部長も何もしていない」。長年、変わらない体制のまま、新陳代謝が進まない。

 16年リオ五輪後、女子シングルスの奥原がプロ転向。今年には男子の桃田も契約体系をそれに近い形に変更した。バドミントン界にとどまらない有名選手が出てきたことで、マイナー競技から一歩先に行く可能性もある。「五輪のシーンで、タカマツが何回出てきたか。今後、それがほぼゼロになる。本当にもったいない。こんな良いチャンスなかった。大きく変わらないといけない」と今井氏。全て選手任せではなかったか。真のオールジャパンで臨めていたか。東京五輪の結果が、その現実を突きつけている。

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