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W杯、邦人の犯罪被害27件に 強盗6件、目立った負傷者はなし

[ 2014年6月25日 14:38 ]

 サッカー・ワールドカップ(W杯)開催中のブラジルで、日本人観戦客の犯罪被害申告は23日までに計27件に上った。在ブラジル日本大使館が明らかにした。日本の1次リーグ敗退で日本人観戦客の数は減りつつあるが、同大使館は引き続き注意を呼び掛けている。

 内訳は強盗6件と窃盗21件。刃物や銃を使った強盗も起きているが、目立った負傷者は今のところ出ていない。菅義偉官房長官は16日、同日までに8件の邦人被害があったと発表したが、その後1週間で3倍以上に増えたことになる。

 被害が多いのは日本代表が1次リーグ3試合のうち2試合を戦った北東部で、在レシフェ出張駐在官事務所によると、レシフェとナタルなどで強盗5件、窃盗8件。

 最大都市サンパウロの空港では乗り継ぎの間に、置引やすりの被害が頻発している。

 日本人以外では、さらに深刻な被害に遭った外国人観戦客も。地元報道によると、24日に日本対コロンビア戦があったクイアバではW杯開幕日の12日、チリ人ら28人が宿泊中のホテルに7人組の拳銃強盗が押し入り、荷物や車が根こそぎ奪われた。北東部でも外国人を狙ったホテルへの集団強盗が多発している。

 東部サルバドルでは特に外国人を狙った犯罪が多く、W杯開幕からの1週間で起きた強盗事件128件のうち被害者の4分の3が外国人だった。(共同)

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2014年6月25日のニュース